自然災害が頻発する現状で防災関連として思惑が強まる銘柄など
建設コンサル業を手掛ける。昨日引け後に第2四半期業績の上方修正を発表。売上高は42億円から42億2700万円(前年同期比5.6%増)、営業利益が4億2000万円から5億3600万円(前年同期比36%増)、純利益が2億4000万円から3億1800万円(前年同期比50.7%増)に増額。主な要因としては新型コロナウイルスの影響で遅延した人材採用の一般管理費が第3四半期以降にスライドしたこと等でインパクトに欠ける上方修正ではあるが、同社は河川や水路の調査・設計も行っており、自然災害が頻発する現状において防災関連として思惑が強まるタイミングにある。上方修正をきっかけに物色される可能性もあるだろう。
4℃ホールディングス(8008)
ジュエリーブランド「4℃」を展開する小売業。昨日発表の21年2月期第1四半期決算では経常利益は前年同期比73.5%減の3.5億円に大きく落ち込む結果となった。しかしながら6月の月次売上高推移は土日祝日の日数が2日少なかったにもかかわらず既存店売上高、全店売上高とも順調に推移している。新型コロナウイルスの影響による悪材料は出尽くしたと見られ、チャートも1600円付近での底打ちを確認。最悪期は脱し株価水準回復に向けて上げ下げを繰り返しながらもトレンド転換していきそうだ。
アマガサ(3070)
若者向け女性靴の企画販売を行う。先日はインドネシアでEコマースを軸とした販売網を広げるため、現地EC企業「EGOGO」と業務提携契約を締結することを発表した。インドネシアは政府がデジタル産業の育成に注力しているため事業環境は良いと見られ、さらにEGOGO社は中国、台湾、ベトナム、シンガポールにも拠点があり、インドネシア以外での製品販売について検討・協議を進めるようだ。同社業績については低迷中だがEC事業の拡大により業績回復期待が先行し株価を刺激し急騰している。値の軽い銘柄のため上に跳ねやすく、600円付近の鬼門を突破すれば新展開が期待できそうだ。
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