調整局面抜け出し本格的な上値トライに期待感
住友電工系の電力機器メーカーで、電力用コンデンサは国内シェアを独占、変圧器や配電盤などの電力機器事業を中心に、半導体製造用あるいはFPD製造用のイオン注入装置や電子ビーム照射装置、薄膜コーディングサービスに注力するビーム・真空応用事業などを展開。「SPSS(Smart Power Supply Systems)」と呼ばれるスマート電力供給システムも。
業績面においては7/31に第1Q決算を発表、売上高は5.1%減収、営業利益は7.7%減益だが、期初の上期の経常利益計画に大してはこれを超過しての着地となった。電力機器事業のほか新エネルギー・環境事業が2ケタ増収の一方、ビーム・真空応用事業の42.2%減が全体の足を引っ張る形となり、高精細・中小型FPD製造用イオン注入装置の施工遅延など新型コロナウイルス感染症の影響も一部でみられた。
株価は3/19に安値745円まで売り込まれ、その後の反発局面では6月に200日移動平均線を一時的に上回り1190円をつけている。足元ではこれを終値ベースで上抜けてきており、戻り高値更新への期待が高まっている。日足に続いて週足でも一目均衡表が三役好転してくるようだと、本格的に上値が軽くなる展開も期待できそうだ。
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