業績改善著しい国策テーマ株
環境・プラント部門が主力でごみ焼却発電施設では世界トップシェアを誇る。海水淡水化プラントや風力発電、電解装置・水素発生装置などのほか、船舶用機器、橋梁や防災システムなど社会インフラ等にも注力している。産業向けのプロセス機器や原子燃料サイクル関連設備、半導体製造関連機器なども手がける。
業績面においては11/4に中間決算を発表し、売上高は0.8%減収、営業利益以下は赤字幅が大きく改善した。海外のごみ焼却発電施設の大口工事が進捗、Inova社が黒字化を果たしたほか、足元の受注高も好調に推移している。また機械部門の利益貢献とインフラ部門における赤字縮小から全体の損益改善が進んできたとみられる。
株価は3/17安値288円を起点に反発に転じると、5月の前期決算発表を機に急伸となりコロナショック以前の水準を回復した。その後やや調整をはさんだとみられる一方で夏場の切り返しから9月には年初来高値が示現、452円をつけて2019年12月以来の水準までの回復を見せた。中長期的にはまだまだ下値水準でPBRは0.6倍台、バリュー株としての下値抵抗力もさることながら環境意識の高まりによる将来材料を期待して仕込んでおきたい銘柄と言えよう。
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