5G普及で本格的な上昇相場に
遊技機の開発から、IoT関連製品なども手掛ける企業。事業の選択と集中を推進しており、本来メイン事業であった遊技機関連から、モバイルデータ関連などの事業に軸足を移しつつある。また、昨年7月にはNTTドコモと提携し、5Gと同社の「スマートグラス」を活用した遠隔作業支援ソリューションの提供を開始しており、5G関連企業としても注目したい。
業績面について、2021年3月期第2四半期決算(累計)は営業損失が約6億円と前年同期17.4億円の損失から改善している。第三者割当増資関連の諸経費やコロナ禍における人件費の削減が奏功した。セグメント別ではモバイルデータ関連事業の売上高が前年同期比8.5%増と各セグメントの中で同事業は堅調である。「Cellebrite UFED」などのモバイルフォレンジック機器(証拠として用いられるモバイル機器のデータ等の抽出をする機器)の販売・受注が順調だった模様。
株価は昨年12/16高値3480円と12/23に高値3475円のダブルトップから売り物に押され直近は調整局面入り。眼下には日足75日移動平均線が控えており、下値サポートが期待できる水準にあるため、ここからは押し目買いスタンスで見ていきたい。今後再び5Gが本格的に普及してくれば同社製品の需要も増加すると考えられ、大勢は強気と見る。
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