ゲームセクターの決算発表はさほど注目されていない?
本日も株式投資のお取り組み、お疲れ様です。
4月も最終週という事で、決算発表が本格化してまいりました。
皆様におかれましても、保有株の決算内容に対し神経質になりがちなシーズンかと存じます。
一方で、4都府県に対して緊急事態宣言が発出され、本日のマーケットでは早くも、いち早く売り込まれたアフターコロナ関連株が、一旦の悪材料出尽くし感から買われるなど、依然としてコロナ禍の行方から目が離せない日々が続いております。
各自治体はStay Homeを徹底するよう躍起ですが、となりますとStay Homeで、ホームパーティーもバーベキューも自粛ムードの中、どうやってGWを過ごそうか?
では手っ取り早くゲームで、となりえそうな気は致しますね。
しかしながら市場関係者の間では、決算発表を控えたゲームセクターに関する注目度はあまり高くは無いようです。
その理由は大別すると3点と思われます。
ひとつは、既に好調業績がほぼ知れ渡っている任天堂(7974)に対する「飽き」。
もうひとつは、任天堂と比較して、他のゲーム関連株には何かしらの「不安要素」があるという点。
さらには、確かに巣ごもり消費による特需は生じたとしても、今後その影響が限定的だろうという点です。
結論から先に申し上げてしまうと、ゲームセクター全般に関して、上記3つが既に「コンセンサス」となっており、今回の決算発表が「サプライズ」となりえる可能性が低い事が、ゲームセクターの決算発表に対する注目度が低下している理由と言えます。
ゲームソフトウェアの参加人口は2020年に31億人に増加したとされています。
一方で、想定より早くにゲームソフト市場が飽和状態となる懸念があり、この増加した参加人口をどの会社が早期に囲い込むか注目されています。
加えて、コロナ禍で2022.3月期以降の開発スケジュールにはゲーム各社でバラつきが出る事が想定されており、上記の「何かしらの不安要素」というのに該当するのがこの2つです。
結局、任天堂の一人勝ちなら、株式投資対象としてもゲームセクター全般に「飽き」が来るかもしれません。
やや盛り上がりに欠けそうなゲームセクターの決算発表ですが、ある国内大手証券の指摘によれば、カタリスト、パイプライン的に任天堂以外で注目されているのは下記3銘柄の模様です。(順不同・日付は決算発表予定日)
・ミクシィ(2121):5月7日:ハブと業務提携後の中期的な見通しを示す可能性があり、株主還元策を公表するかにも注目。
・セガサミーHD(6460):5月13日:中期経営計画の目標数値に具体性が伴うかに注目。
・スクウェア・エニックス HD(9684):5月13日:B/Sに抱える開発資産の採算性のリスクが和らぐかが注目。
※上に例として挙げた銘柄群は、あくまでもご参考としてご紹介したまでで、これらの銘柄への投資を推奨するものではありません。
執筆:木村泰章
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