アフターコロナのさらに先を読む:インバウンド復活なら外国人が爆買いするのは目薬!?
本日のマーケットで話題とされたテーマのひとつに、「アフターコロナ」関連があります。
以前、当コラムでご紹介しました電鉄株は総じてしっかり、同じく注目銘柄として何度かご紹介したベルトラ(7048)も大幅高になっております。
気が早い話かもしれませんが、オリンピックの開催にはインバウンド消費復活は間に合わないとしても、アフターコロナを考えるのであれば、日本を目指すインバウンド消費はコロナ前よりも加速するかもしれません。
一番の理由は、例えば米国の金利上昇とインフレ懸念の一方で、日本は未だに金利が上がる気配すらなく、むしろデフレ基調の方が強い印象だという「景況感格差」です。
景況感が改善しないので物価は上昇せず、円安水準という追い風もあって、海外からの訪日客は「モノ」の割安感を、コロナ前よりも享受できる事となります。
そこで本日は、インバウンドの「爆買い」対象の大本命として、日本製のアイケア商品について触れてみようと思います。
'80年代の終わり頃から'90年代にかけては、「日本製」のモノ消費の中心は欧米でしたが、'90年代以降は韓国、中国をはじめ、アジア諸国に日本製志向が本格的に広まります。
今や家電製品から食材や日用品に至るまで日本製志向は拡大し、コロナ前の中国人を主軸とした、魔法瓶や電気炊飯器など日本製商品の爆買いは記憶に新しい事でしょう。
詳しいデータやエビデンスをここでお示しする事は敢えて控えますが、長く続いているトレンドとして、日本製の洗眼薬と点眼薬は最も人気の高い日本製商品のひとつです。
コンタクトレンズを使用されている方向けの洗眼薬、花粉症の方が利用する洗眼薬、スキッと清涼感のある点眼薬は定番中の定番です。
詳しい背景については、専門外ですのでご教示できない事が心苦しいのですが、アイケア商品については、諸外国の薬事販売法と日本国内の薬事販売法のカテゴライズには差があるらしく、あのスキッと清涼感のある点眼薬は、諸外国ではほとんど流通しておらず、入手も厳しくなっているようです。
以前よりは緩和されたと聞きますが、例えばこうしたアイケア製品を個人的に海外の知人等に送る際にも、個数等が規制されたり、そもそも送付する事自体が禁止されている地域もあるようです。
となれば、日本へ出掛けた際の爆買いに拍車がかかる、というわけです。
株価をチェックしてみたら、スキッとする点眼薬で有名な参天製薬(4536)は、コロナショック時の安値圏と同水準。。。
中長期目線なら割安ゾーンと考えるのは先読みし過ぎでしょうか。。。
・参天製薬(4536)
・小林製薬(4967)
*注目銘柄として情報をご提供する事を目的としており、これらの銘柄に対して投資推奨する事を目的としたものではありません。
執筆:木村泰章
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