【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第22弾)
~相場の観測~
【週足】=安値維持と反動高値幅が焦点=
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前回の「下上値抵抗線超えが焦点」(記:21/7/9)では、以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.21』はこちら)
「上値をうかがう動きは、高値29,441円(6/15)を経て反落した。上値抵抗線を超えられず下降トレンド内の動きとなったことから、下降トレンドから脱するかが焦点となる。また、高値29,441円を上回ると反転を示唆する経過となる。」とした。
実際には、7月13日の28,718円を戻り高値に反落し、7月30日には2月高値以降の安値(R)27,283円となり、下降トレンドの継続となっている。ただ、下げ幅が3,184円(Q~R)≒3,152円(H~I)と過去の値幅の影響を受ける格好となっている。
よって、現在は安値(R)27,283円の維持が焦点(踏みとどまるか、一時的止まり値か)となっている。また、反動高値幅が1,993円を上回ると反転につながる可能性がある。
※上値抵抗線(週末値)の水準は、(8/20)28,961円、(8/27)28,901円、(9/3)28,841円、(9/10)28,782円、(9/17)28,772円
【日足】=TOPIXに支えられ方向を探る=
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前回の「下値切上げ形成が焦点」(記:21/7/9)では、以下のように述べた。
「安値(E)27,448円からの上げ幅は、高値(F)29,441円まで1,1,993円と前値幅2,062円(B~C)に迫った。その後、反落し直近値27,940円(7/9)までの下げ幅は1,501円(6/15~7/9)となっている。上げ幅拡大後の下げ幅が前値幅1,684円の範囲内にあることや、現水準27,940円が安値(E)27,448円の上方にあることから同安値(E)27,448円を下回らずに高値(F)29,441円を上回ると、下値切上げ形成から上値を試す経過となる。ただ、高値(F)29,441円を上回ることができずに7月9日の安値27,940円を下回ると、安値(E)27,448円の維持に焦点が移ることになる。その場合、下値は27,757円、安値(E)27,448円などが挙げられる。」とした。
実際には、安値27,940円(7/9)以降は、高値28,718円(7/13)~安値27,283円(7/30)を経て安値(G)27283円と5月安値(E)27,448円を165円下回ったあと、やや値を戻している。※TOPIXの5月1日安値維持が注目される。
よって、現在は高値(B)30,467円以降の右肩下がりも5波動構成(B~C~D~E~F~G~H?)とした場合、戻りの第6波動となることから、安値(G)を維持した反動高値幅が重要となる。
その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)28,339円=G+1,056円
(2)28,741円=G+1,431円
(3)29,276円=G+1,993円
(4)29,345円=G+2,062円
(5)29,924円=G+2,641円
(6)30,087円=G+2,804円
ただ、直近の安値(G)27,283円を下回ると回ると、新たな下値を探る動きにつながりやすくなる。
その場合、下値は以下の水準が挙げられる。
(1)26,800円=F-(D-E)
(2)26,637円=F-(B-A)
(3)26,422円=F-(B-E)
(4)26,343円=C-(B-C)
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【脳活 逆さチャート】
~相場の事実❕~
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2021年年初からの動きを逆さで見るとどう感じるか・・・
先ずは、強弱と方向を探ってみたいものだ。
また、年初からの経過をどう考えるかである。
日々の騰落は“まことしやかに”語られているのは、多少の投資経験のある方であれば分かるであろう。
大事なのは“時間の経過と価格の推移”による“相場の形状”である。
この事実関係は、中々説明されない傾向がある。
いや、説明ができないものであろう。
この現実を容認することこそ
これから生じる“変化”を考えることにつながるのではないだろうか・・・
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【フォーカス】※TOPIX日足チャート参照
~波動の転換は上値トライを示唆~
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前回の「6月高値更新が重要」(記:21/7/9)では、以下のように述べた。
「高値(J)1,975pは前高値(D)2,012pを上回らずに反落した。ただ、直近の安値(K)1,899pを下回らずに切り返し、高値(J)を上回ると下値切上げとなり、3月高値(D)2,012pの更新が焦点となる。一方、直近の安値(K)1,899pを下回ると前安値(I)1,849pを試す動きにつながりやすく維持が重要となる。同安値を下回ると新たな下値を探る経過となる。※引き続き、波動の反転形成が焦点となっている。」とした。
実際には、戻りの高値(N)が1,967pと前高値(J)1,975pを上回ることができず反落した。安値(O)1,888pは前安値(K)1,899pを下回った。ただ、下げ幅87p(J~O)と前下げ幅103p(H~I)の範囲内にとどまったほか、5月安値(I)1,849pの上方に位置して値を戻している。
よって、現在は直近の安値(O)1,888pが5月安値(Ⅰ)1,849pを維持していることから、高値(J)を上回り下値切り上がる波動転換の形成が焦点となる。同波形の形成は3月高値(D)以降の調整が進み上方向(上値トライ)を示唆する。さらに、高値(D)2,012pを上回ると調整完了から新展開期入りを示唆する経過へと進展することになる。
その場合、上値は以下の水準が挙げられる。
(1)2,006p=I+(B-A)
(2)2,014p=O+(J-I)
(3)2,0316=O+(D-C)
(4)2,053p=I+(D-A)
(5)2,062p=J+(I-O)
ただ、反動安の値幅が50pを超えると、直近の安値(O)1,888pを試す動きにつながりやすく、同安値の維持が焦点となる。さらに、同安値を下回るようだと5月の安値(I)1,849pを試す経過となる。
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【備考】(1)マザーズ(2)NYダウ工業株30種(3)ナスダック
★備考(1)マザーズ(日足)~直近安値の維持と戻り値幅が焦点~
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前回の「基調を維持する経過」(記:21/7/9)では、以下のように述べた。
「安値(K)1,042pの上げは高値(L)1,207pと上伸。値幅も165pと拡大したあと反落した。直近値1,159p(7/8)までの下げ幅48p(≒直近の値幅49p)と基調を維持していることから、前下げ幅水準の1,158pを下回らずに切り返し、高値(L)1,207pを上回ると上値をうかがう経過の継続となる。ただ、安値1,155p(6/21)を下回ると、下げ幅の拡大から下値を探る動きが生じやすくなる。その場合、下値は1,097p、1,070p」とした。
実際には、6月30日の直近高値(L)1,207p以降下落基調を辿り、8月5日には安値(M)1,062pとの過去の値幅による下値水準1,070pが意識される格好で下げ渋っている。
よって、現在は前安値(K)1,042pより上位にあることから、52p程度を上回る反動高が生じるかが焦点となっている。同値幅を超えると上げ幅の拡大につながりやすくなる。値幅は85p、94,108~110~112pなどが挙げられる。
その場合、上値は以下の水準となる。
(1)1,147p=M+85p
(2)1,156p=M+94p
(3)1,172p=M+110p
(4)1,199p=M+137p
ただ、直近の安値(F)1,062p(8/5)を下回ると、5月の安値(D)1,042pの維持が焦点となる。さらに、同安値を下回ると新たな下値を探る経過となる。
その場合、下値は以下の水準が挙げられる。
(※)1,042p:5月安値(D)
(1)1,034p=L-(H-I)
(2)1,015p=L-(H-G)
(3)997p=L-(D-E)
(4)992p=L-(J-K)
※現状での下値切上げで波動の転換(逆転)は、高値(L)1,207pを上回ることで形成される。また、波動の転換は20年10月高値(D)以降の調整完了と上方向(上値トライ)を示唆する。
★備考(2)NYダウ平均(日足)~上値追いも反動安値幅に留意~
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前回の「第5波動延伸へ」(記:21/7/9)では、以下のように述べた。
「高値(D)34,756ドルからの反落は、安値(E)33,290ドルまでの下げ幅が1,487ドルと拡大した。ただ、その後の切り返しで高値34,870ドル(7/9)と前高値(B)34,777ドルを更新。安値26,501ドル(20/10/30)を基点とする基調の延伸から上値をうかがう経過となっている。また、6月安値(E)33,290ドル以降の戻り基調を維持するには、反動安値幅が486ドル(5/14~19)ないし795ドル(5/12~14)程度に収まることが重要となる。これらの値幅を超えると下げ幅が拡大につながりやすく、前上げ幅1,169ドル、1,979ドルなどの維持が焦点となる。」とした。
実際には、6月安値(E)33,290ドルからの上げは、高値(F)34,996ドルを経て反落した。ただ、安値(G)33,962ドルで下げ幅1,034ドルと前値幅1,169ドル(C~D)の範囲内にとどまって切り返した。また、高値(F)34,996ドル更新直後は、騰勢鈍化を挟んで直近高値(H)35,515ドルと上伸した。安値(E)33,290ドルを基点に高値(F)34,996ドル、安値(G)33,962ドルを経て三波動が進行している。よって、現在は上値をうかがう経過となっている。
その場合、主な上値としては以下の水準が挙げられる。
(1)35,668ドル=G+(F-E)
(2)36,030ドル=F+(F-G)
(3)36,264ドル=B+(B-E)
(4)36,553ドル=27,572ドル+8,981ドル(20/3/23~同6/8)
(5)36,702ドル=F+(F-E)
ただ、反動安値幅が575ドル(7/8~12)を上回ると1,034ドル程度へつながりやすくなる。この値幅を超えると、1,169ドルないし1,466ドル程度へ拡大する可能性がある。
★備考(3)ナスダック(日足)~騰勢鈍化も基調維持~
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前回は「上値を追う経過」(記:21/7/9)として、以下のように述べた。
「安値(D)13,031p以降はほぼ一本調子の上げ基調を辿り、4月高値(C)14,138pを上回り14,701p(7/9)と上伸した。3月安値(B)12,609pを基点とする上げ基調の継続で上値を追う経過となっている。ただ、安値(D)以降の戻り基調を維持するには反動安値幅が144pないし170p程度に収まることが重要となる。これらの値幅を超えると下げ幅の拡大につながりやすく、352p、721pなどが挙げられる。」とした。
実際には、14,733p(7/12)を高値に反落し、下げ幅459pの14,274pを安値に5連騰(上げ幅566p)で値を戻し、騰勢が鈍化するなか8月5日には14,895pの高値となった。よって、現在は3月安値(B)12,609pを基点とする第3波動が進行している。
その場合、主な上値としては以下の水準が挙げられる。
(1)15,173p=B+2,564p(20/6/11~同9/2)
(2)15,245p=C+(C-D)
(3)15,409p=6,860p(20/3/23)+8,549p(09年3月安値~20年1月高値)
(4)15,581p=A+(A-B)
(5)15,667p=C+(C-B)
ただ、安値(D)以降の上げ基調を維持するには反動安値幅が459p程度に収まることが重要となる。同値幅を超えると値幅の拡大につながりやすく、564p、721p、916p、1,107pなどが挙げられる。
★ステップアップ バルチック海運指数(週足)~見るから視る・診るへ~
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何事も「慣れる」ことが一番のようです。
何かをするときには「道具」が必要です。
株式投資にも「道具」があります。
その道具は「チャート」でしょう。早く慣れるように心掛けたいものです。
投資資産を“守る”ためにも。“増やす”ためにも。“減らさない”ためにもです。
先ずは“見る” そして“見るから視る”へ そして“視るから診る”へ順次、ステップアップを実感してみたいものです。
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新型コロナウィルスの感染症拡散事態が一日も早く終息し、平穏な日常生活を取り戻せるよう心から願っております。
インド由来の変異株(デルタ株)が爆発的な感染で第5波が拡大しています。また、ペルー由来とされる新変異株「ラムダ株」が、かつてない最凶の感染力(推定)を持ち“ブレイクスルー感染”が言われています。油断大敵!とにかく感染しないよう細心の注意を払い我が身を守ることを最優先するのが大事かと。ひいては、他者への配慮になるかと。止まない雨はないといいます。希望をもって今を耐え乗り越えましょう!
オタガイニ(*^-^)/\(^-^*)ガンバロー!
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執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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