【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第27弾)
~相場の観測~
【日経平均株価(週足)】チャート参照=ボックス下限を試す=
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前回は「11月高値にトライ」(記:21/12/10)として、以下のように述べた。
(前回の『着眼大局着手小局No.26』はこちら)
「11月16日の29,808円を高値(G)に反落し、安値(H)27,753円を経て28,860円(12/8)反発し、反動高値幅が1,107円となっていることから高値(G)29,808円を試す経過となっている。一方、安値(H)27,753円の維持が重要となっている。」とした。
実際には、12月2日の安値(H)27,753円から戻り高値(I)29,332円と高値(G)に届かず反落。安値(H)を下回り直近値(J)27,467円と下値をうかがう経過となっている。
よって、現在はボックス下限の安値(D)27,013円の維持が重要となっている。
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【日経平均株価2021(日足)】=21年8月安値の維持が焦点=
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前回は「保ち合い煮詰まる 11月高値更新が焦点」(記:21/12/10)として、以下のように述べた。
「11月16日高値(D)29,808円から急反落は、安値(E)27,753円を経て反発(1,107円高)している。また、“三角保合い”の進展から、高値(D)29,808円の更新が焦点となる。ただ、安値(E)27,753円からの基調の維持には、反動安値幅が702円程度に収まることが重要。また、安値(E)27,753円を下回ると、安値(C)27,528円や安値(A)27,013円を試す経過となるほか、下げ幅の拡大につながりやすく、値幅も1,194円、1,727円などが挙げられる。」とした。
実際には、昨年12月2日安値(E)27,753円以降は、反落(1,129円)を挟み今年々初に高値(F)29,332円と上伸した。ただ、昨年11月高値(D)29,808円を上回ることなく反落した。1月19日には安値(J)27,467円と前安値(C)27,528円を下回った。
よって、現在は下値を試す経過で昨年8月安値(A)の維持が焦点となっている。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)27,277円=F-(D-E)
(2)27,216円=B-3,454円(週足参照:C~D)
(3)27,052円=F-(D-C)
(4)26,666円=D-(B-C)
(5)26,174円=E-(F-E)
反面、生じやすい反動高値幅は、①1,129円、②1,313円、③1,395円が挙げられる。これらの値幅を上回ると、④1,579円、⑤2,055円などへ拡大につながりやすくなる。
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【TOPIX2021(日足)】=21年8月安値の維持が焦点=
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前回は「11月高値を試す」(記:21/12/10)として、以下のように述べた。
「11月16日戻り高値(F)2,050pと高値(D)2,055pを目前に反落し、安値(C)1,939pを下回る安値(G)1,926pを経て反発し、高値(D)2,055pをうかがう動きとなっている。上回ると9月の高値(B)2,118pを試す経過となる。ただ、反動安値幅が48pを上回ると下げ幅の拡大につながりやすくなる。その場合、60p、88p、95pなどの値幅が挙げられる。また、高値と安値が共に切り下げる(B>D、C>G)下向きとなっていることから、直近の安値(G)1,926pを下回ると、前安値(A)1,880pを試す動きにつながりやすくなる」とした。
実際には、12月2日安値(G)1,926p以降の戻りは、反落(113p)を挟み今年々初に高値(J)2,039pと上伸した。ただ、昨年11月高値(D)2,055pを上回るこができずに反落し、1月19日には安値(K)1,919pと前安値(G)1,926pを下回った。
よって、現在は下値を試す経過で昨年8月安値の維持が焦点となっている。その場合、主な下値は以下の水準が挙げられる。
(1)1,910p=J-(D-G)
(2)1,876p=D-(B-C)
(3)1,823p=C-(D-C)
(4)1,813p=G-(J-G)
反面、生じやすい反動高値幅は、①72p、②87p、③98p、④113p、⑤129pなどが挙げられる。
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【マザーズ(日足)】=下値模索=
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前回は「反動高値幅が焦点」(記:21/12/10)として、以下のように述べた。
「11月16日に高値(D)1,175pと9月高値(B)1,187pに接近したあと急変。下げ足を速め、12月6日には1,008pと8月安値(A)1,009pを1p下回ったあと反発を見せている。現在は一旦戻り試す可能性がある。ただ、上げ幅の拡大につながる反動高値幅63pないし77pが生じるかが焦点となっている。当面の注目点は、底入れ形成の確認となる。一方、直近の安値(E)1,008pを下回ると、さらなる下値を探る下落基調が継続する経過となる。」とした。
実際には、12月8日高値(F)1,062p以降は、安値(G)948p、高値(H)1,003pと小反発55p≒54p(E~F)を挟んで安値(I)807pと下落している。
よって、現在は下値模索の経過となっている。その場合、下値は以下の水準を列挙した。
(1)776p=H-(D-G)
(2)754p=1,257p(21/4)-503p(20/3~6)
(3)731p=C-(D-C)×3
(4)721p=G-(D-G)
反面、生じやすい反動高値幅は、①55p、②63p、③77p、④88p、⑤111pなどが挙げられる。
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【NYダウ工業株30種2021(日足)】=下値テスト=
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前回は「11月高にトライ」(記:21/12/10)として、以下のように述べた。
「11月8日に高値(C)36,432ドルと上伸したが、直後の反落で下げ幅が2,410ドルと拡大した。12月1日安値(D)34,022ドルを経て反動高が生じ、35,970ドル(12/10)、値幅が1,948ドルと重要値幅1,782ドル(A~B)を上回った。現在は21年最大の下落幅(2,410ドル)となったが、20年以降の最大値幅2,599ドル(20年9月高値~10月安値まで)の範囲内にとどまって、上値35,804ドル=D+(A-B)を上回ったことから、11月高値(C)36,432ドルを試す経過となっている。安値(D)34,022ドル以降の基調維持には、反動安値幅831ドルないし950ドル程度に収まることが大事。超えると1,026ドル、1,169ドル、1,663ドル、1,782ドルなど、値幅の拡大につながりやすくなる。」とした。
実際には、12月10日の高値35,970ドルから1,038ドルの反動安を経て切り返し昨年11月の高値(C)36,432ドルを更新した。ただ、今年々初の高値(E)36,799ドルを境に急変した。現在は、安値(F)が34,265ドルと高値(E)からの下落幅が2,534ドルと、20年3月安値18,591ドル以降、最大の調整幅2,599ドルにあと65ドルと迫っている。(同調整幅の水準=※34,200ドル)
よって、現在は下値を試す経過で昨年12月安値(D)34,022ドルの維持が焦点となっている。同安値を割り込むと下げ幅の拡大につながりやすくなる。 その場合、主な下値としては以下の水準が挙げられる。
(1)34,210ドル=E-(C-B)
(※)34,200ドル=E+2,599ドル(20年3月安値以降、最大の調整幅)
(2)33,766ドル=E-3,033ドル(21/1/29~3/17)
(3)33,655ドル=D-(E-C)
(4)33,523ドル=E-3,276ドル(21/3/4~4/16)
(5)32,946ドル=E-3,853ドル(21/1/29~5/7)
一方、留意したい反動高値幅は、①1,038ドル、②1,867ドル、③1,948ドル、④2,140ドルなどが挙げられる。今後、生じる値幅に留意。
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【ナスダック2021(日足)】=下値を探る経過も反動高値幅に留意=
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前回は「11月高値更新が焦点」(記:21/12/10)として、以下のように述べた。
「11月19日の高値(E)16,057pは、上値(均衡値)16,072p=12,609p(21年3月安値)+3,463p(20年9月安値~21年2月高値)の影響を受ける形で反落した。ただ、12月3日の安値(F)15,085pを挟んで直近の高値(G)15,786pと推移し、高値(E)16,057pをうかがう動きとなっている。一方、直近の安値(F)15,085pの維持が重要となっているほか、反動安値幅が435pを超えると797pや849p、1,119pなどへ下げ幅の拡大につながりやすくなる。」とした。
実際には、安値(H)14,980pは安値(F)を僅かに下回ったあと値を戻した。ただ、高値(I)15,871pは前高値(E)16,057pを上回ることができずに反落。また、安値(H)14,980pを下回って急落し、安値(D)14,255pも一気に割り込み、直近値(J)は13,768pなっている。高値(E)からの下げ幅は2,289pこれまで1,486pを上回り、20年3月の安値6,860p以降最大の値幅となっている。因みに、20年2月19日高値9,81pから3月23日安値6,860pまでの下落幅は2,957pである。
よって、現在は下値を探る経過となっている。その場合、主な下値としては以下の水準(20年以降の上げ幅から算出)が挙げられる。
(1)13,714p=E-2,343p
(2)13,493p=E-2,564p
(3)13,292p=E-2,765p
(※)13,100p=E-2,957p(20年2月高値~3月安値までの下げ幅)
(4)12,897p=E-3,160p
ただ、短期波動が3波動構成(E~H~I~?)の進展から第4波動の反動高値幅が焦点となるほか、反転形成へ移行するか否かが注目点となる。
※生じやすい反動高値幅、①683p、②806p、③891、④972pなど。
執筆:長森伸行
≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チヤート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。
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