なぜ、このタイミングで安値?違和感ありまくりのスク・エニ
「銘柄研究部」ですから、本日はズバッと個別銘柄に切り込みます。
弊社が考えている、今後の株式投資テーマの目玉のひとつ、「メタバース」。
その前提として、例えば、情報・通信業の中でもDX化のプラットフォームを有していたり、
既にゲーム開発・販売で業績が上向きな企業ほど、アドバンテージを享受しやすいと推察しています。
加えて外部環境や相場全体の背景としては、引き続き懸念事項として、原材料価格の上昇やサプライチェーンの滞りによる部品調達難、といった問題がくすぶる為に、大企業製造業から、こうした影響を受けにくいと思われる、情報・通信業やサービス業等に「退避マネー」的な資金シフトが起こるものと想定しています。
その見通しの妥当性を裏付けるかのように、2月以降はオイルマネーがゲーム関連株に流入し、また、そうした動きに追随するかのように、外国人投資家によるものと目されるような買いが、他のDX関連、情報・通信関連に流入しています。
実際に、昨日発表された投資家主体別動向でも、外国人投資家は3週連続での買い越しが観測されていました。
その中で、スクウェア・エニックス(9684)が本日一時5000円割れ、昨年来安値の更新となる4965円となる場面が見られました。
22.3月期は過去最高益となる見込みで(本決算発表は5月13日予定)、今期(23.3月期)も増収増益見込み。
唯一やや心配な点は、市場のコンセンサスが高い事から、その期待値を下回る着地になる可能性がある、という点だけという印象です。
足元の急激な円安進行は同社にとってはプラス寄与するはずですし、無借金で利益剰余金2000億円超と財務面も健全。ROEは10%台と高ROE銘柄であり、浮動株比率は低く、PERも15倍とやや割安な印象と、外国人投資家の更なる流入をも期待できそうなスペックであるのに、ゲーム関連では唯一と言って良いほど、冴えない株価推移が続いています。
月足チャート上では60か月(5年)移動平均線が5033.1円と、5000円どころはかなり強めの下値抵抗と認識できましょうし、週足ベースでも4500円~5000円どころは過去2年間のほぼ安値レンジです。
3月以降、大手証券各社の同社に対するレーティングは「中立」が主流で、ターゲットプライスは5500円~6500円どころに集中しています。
今期予想EPS(会社四季報ベース)は342円、全体相場の投資マインドが改善して、PER20倍まで買われれば6840円が理論株価と試算できます。
5000円で買って仮に5500円で売却したとしても、10%の値上がり益を享受でき、かつ、配当利回りは年1.75%程度が見込まれますので、5000円どころでの買いはかなり「堅い」投資行動と見ています。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆ブイキューブ(3681)[情報・通信業]
メタバース体験を実現する個室型VR空間「メタキューブ」に注目。
ご紹介した3月半ば以降、穏やかながらも下値は切り上がり中。
メタバース関連株との認知が進めば、散発的に大幅高も期待できる?
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪ロイヤルVIPパス【エメラルド7倍銘柄】(****)≫
全体相場が冴えない展開の中で堅調な値動き。
75日移動平均線の上抜きに挑んでいる印象です。
ご期待ください!
執筆:木村泰章
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