皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

決算発表が本格化し始めております。
本日発表となりました決算のうち、あくまでも個人的に目に付いたものだけを下記に取り上げご紹介致します。

◎ファナック(6954)：今期会社計画は売上のみコンセンサス（会社四季報）を上回るが、営業利益以下はコンセンサスに届かず。
　
　本日の取引終了後に22.3月期の本決算が発表されました。

　IBESがまとめた、今期（23.3月期）の営業利益予想は、アナリスト23人のコンセンサス予想平均値2228億円でしたが、会社が示した今期見通しは、その水準を10％以上下回る1973億円でした。

　今期会社計画は会社四季報との比較でも、売上のみコンセンサスを上回るものの、営業利益以下の数値は全てコンセンサスに未達でした。
　
　注目されたサプライチェーンの滞りに関する発言は、「半導体をはじめとする部品不足については、代替品の採用、設計変更などあらゆる対策を行い、影響を最小限にとどめるべく、会社の総力を挙げて対処した」とコメントしています。
　
　先行きの見通しに関しては、「地政学的リスクの高まりや新型コロナウイルスの感染拡大の影響等により、不透明感があり、部品や原材料の価格および物流費の高騰の影響が見込まれるものの、FA、ロボット、ロボマシンの各部門において、様々な分野で旺盛な需要が継続すると想定」とコメントしており、このトーンは3Q決算発表時とほぼ同様という印象です。

　2022年4月1日から2023年3月31日までの期間における為替レートは、平均125円/ドル、135円/ユーロを想定と開示しています。
　円安メリットはあまり期待できそうにありません。

　今年初頭以降は、概ね、75日移動平均線を上回れない株価推移が続きましたが、果たして今回の決算発表をもって「当面の悪材料は出尽くし」と受け止められるのか、もしくは、コンセンサスを下回る会社計画をネガティブ視する形で、下値模索が継続する事となるのか、明日以降の株価推移から目が離せません。


◎オムロン(6645)：今期税引き前利益を2.8％上方修正もコンセンサスに届かず

　本日の取引終了後に22.3月期の本決算が発表されました。

　22.3月期の連結税引き前利益は前期比33.2％増の867億円に拡大し、今期（23.3月期）も前期比2.6％増の890億円に伸びを見込み、8期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
　今期の年間配当は前期比6円増の98円に増配する方針を示しました。

　しかしながら、今期の会社計画は、アナリストの事前予想コンセンサスを下回った模様です。
　営業利益は前期比4.1%増の930億円（QUICKコンセンサスは956億5800万円）、経常利益は前期比2.6%増の890億円（QUICKコンセンサスは956億5800万円）と、やや下振れました。
　こちらも明日以降の株価推移から目が離せません。


◎日東電工(6988)：ほぼ全事業とも業績好調推移

　本日の取引終了後に22.3月期の本決算が発表されました。
　
　2.3月期の連結最終利益は前期比38.3％増の971億円に拡大し、今期（23.3月期）も前期比3.0％増の1000億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなりました。
　併せて今期の年間配当は、利益状況と設備投資等を総合的に勘案して年間240円（前期比20円増配）を予定としています。
　為替レートは、1米ドル=112円想定です。

　「原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱、急激な円安の進行がみられるなど、世界経済の不透明感は益々高まっている」としているものの、「半導体関連部材やノートパソコン、タブレット端末用光学フィルムは引き続き堅調に推移し、自動車材料及び一般工業用部材はCOVID-19の影響から回復」とコメントしています。

　株価は概ね7500円～9000円レンジでのもみ合いが続いていましたが、下値は徐々に切り上がっている印象で、9000円どころの値固めから、21年4月の高値9940円、さらには1万台への回帰も期待できるものと見ます。


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個人的に気になっている銘柄
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◆コマツ（6301）
◆太陽誘電（6976）
どうしても頭が重い印象の主力級大型株は、
5月の連休以降本格的な切り返しに転じるのでしょうか。。。

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　単発スポット銘柄の見解　
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◆≪【創業祭2022】大石＆石井のゴールドメソッド銘柄（****）≫
機関投資家と思われる、アルゴリズムトレードを用いた買い注文が、
本日も継続的に入っていました。
連休明けにももみ合いゾーンを上抜けるかも？
ご期待ください。



執筆：木村泰章