コマツの強さはなぜ?新光電工が売らたのはなぜ?
本日の株式市場で、個人的に注目していたのは、小松製作所(6301)と新光電気工業(6967)の値動きです。
いずれも、4月28日の取引終了後に決算発表が行われました。
既に、同日の当コラムで概要はお伝え済みですが、下記にあらためてご紹介致します。
◎小松製作所(6301):従来予想を上回って着地。
22.3月期の連結税引前利益は前期比99.4%増の3245億円に拡大し、従来予想の2770億円を上回って着地。今期(23.3月期)も前期比2.8%増の3335億円に伸びる見通しとなった。
併せて、前期の年間配当を80円から96円(前々期は55円)に増額し、今期も96円を継続する方針とした。
◎新光電気工業(6967):今期も過去最高益更新見通し
22.3月期の連結経常利益は前々期比2.9倍の758億円に急拡大し、今期(23.3月期)も前期比12.1%増の850億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。
併せて、今期の年間配当は前期比5円増の50円に増配する方針とした。
不思議なのは2銘柄共に、上掲の決算発表を受けた5月2日の値動きは、さほど特筆すべき展開では無い印象であったにもかかわらず、本日の値動きが急激だった点です。
コマツの終値は3230円と高値引けで8.52%の上昇、一方、新光電工の終値はほぼ安値引けで6.84%下落と、対照的な値動きとなりました。
この差は一体、何が原因なのでしょうか?
コマツと共に機械セクターの指標銘柄と目されるファナック(6954)は小幅安で2万円の大台を回復できませんでした。
新光電工とそこそこ相関性の高い値動きをする傾向にある三井ハイテック(6966)は、下落はしたものの1.05%安と、新光電工ほどの下落には至っていません。
となると2銘柄共に、セクター間の資金移動が本日の急激な値動きの背景であったとは考えにくく、逆説的に、本日のコマツも新光電工も、個別要因、もしくは内部要因による値動きであったものと推察できましょう。
ただ、「本日」というタイミングでの急激な値動きは、その「プレイヤー」としては、日本勢と見るよりも海外投資家勢、と見る方が自然であるように思います。
つまり、「海外投資家がコマツを買い、新光電工を売った」と捉える事が「妥当」であるよう考える次第です。
海外投資家の売買だったと仮定すると、前述の「個別要因である」という見解とは矛盾してしまうものの、やはり、「セクタービュー」として、「機械の買い」と「半導体の売り」に動いているのはないか?と勘ぐりたくなってしまいます。
決算発表が集中する来週も、果たして機械セクター全般に買いが波及し、半導体関連銘柄群に売りが波及すのか、あるいは否か、それらの値動きから目を離せない1週間となりそうです。
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個人的に気になっている銘柄
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◆アクセルマーク(3624)
◆ジャパンディスプレイ(6740)
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆日立建機(6305)[建機大手]
コマツとの値動きの相関性は以前ご紹介したとおりです。
本日はコマツに引っ張られる形で5%超の上昇。
5日・25日・75日の各移動平均線が絡み合うゾーンを上放れるか、
注目です。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章のラスト七福神銘柄(****)≫
株価的には一進一退ですが、
いよいよ抵抗帯の上抜きに再度挑もうという局面です。
期待致しましょう。
◆≪バブル・ダブルテンバガー銘柄(****)≫
5月10日の15時締切を前に募集枠の残りが少なくなってまいりました。
テーマ性のある銘柄である一方、バリュエーション面も盤石で堅いと見ています。
ご検討のうえお早めにお申し込みください。
執筆:木村泰章
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