異常なほどの円安:ビックマック指数をチェックしてみたら・・
またしても、ドル円の為替レートは、144円台と急激に円安方向に振れています。
どれくらいの「異常事態」であるかを測る為に、久々に「ビッグマック指数(BMI)」をチェックしてみましょう。
BMIは、ある国のビッグマックの価格(現地通貨価格のドル換算値)を米国のビッグマックの価格で割って算出します。
この指数はある通貨が過大評価または過小評価されているかどうかを、「単純に」判断する為に使われる事が一般的で、経済力や物価などを比較する事には不向きである点にはご留意ください。
「ビッグマック指数(BMI)」を公表・開示している、英国の週刊新聞「The Economist」は、直近では7月21日に「ビッグマック指数(BMI)」を更新しています。
https://www.economist.com/big-mac-index
指数順では日本は40位(ベンチマークの米国を除く)。
数値はマイナス45.1でした。
日本よりもこの数値が低い国は12か国だけ。
つまり、順位的には下から数えた方が早い状況で、それだけ円は「過小評価状態」にあると言えましょう。
本日のドル円為替レートを144円とし、日本のビックマック価格を390円、米国のビックマック価格を5.15ドルとし再計算してみると、日本のBMIはマイナス47.4。
それを上掲の7月21日時点の順位と照らしあわせると、更に順位は2つ下がります。
BMIの数値がマイナスという事は、円の評価は過小評価と判断されるわけですが、だからこそ円の価値は今後上がっていく事が予想できるかというと、必ずしもそうとは限りません。
会員様各位がご存じのとおり、米国は金利上昇局面にあり、加えてインフレ状態にあります。
米国でのビックマックの価格自体が上昇する可能性が高く、日米の金利差は今後もしばらく広がったままと想定される事から、日本のBMIが更に下方へ向かう可能性もありましょう。
ご参考までに、2000年の日本のBMIは10.5で世界第5位でした。
BMIから見る足元の「異常なほどの円安」状態は、「異常であるからこそいずれ修正される」と仮定するのであれば、非常に乱場な推論ながら、時間軸的にはその修正に20年近くかかってもおかしくないかもしれません。
そのキッカケとなりそうな背景も併せて想定してみると、米国のインフレが終息に向かい、米国金利も引き下げ方向に向かう、「だけ」であれば歓迎されるシナリオであるものの、米国景気が後退局面入りしてしまうと、その悪影響から日本の景気も下を向いてしまうかもしれません。
ゆえに、あくまでも個人的な持論ではありますが、BMI指数もしばらくマイナスで良いし、
円安状態が続いたとしても、それはそれで良いんではないかと思っています。
足元の状況を真摯に受け止めて、割高な海外プロダクツの購入を控える等の自衛をしながら、コツコツと額に汗して働くだけです。
コロナ感染の水際対策が緩和されて、邦人の海外旅行再開に対する期待から、空運各社の株価は切り返し基調にありますが、正直なところ時期尚早という印象を拭いきれないように思います。
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コラム内で触れた銘柄
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◆日本航空(9201)
◆ANA(9202)
水際対策緩和のプラス面より
円安のマイナス面の方が大きいのではないでしょうか?
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個人的に気になっている銘柄
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◆三ッ星(5820)
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆リックソフト(4429)[プロジェクト管理ツール]
冴えない全体相場の動きをよそに逆行高!
崩れません。
10月14日に予定されている決算発表まで、
上昇トレンドは継続するかも。。。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪究極黄金社長銘柄-復刻版(****)≫
問題無く打診買いを完了していただけた事と思います。
上場の滑り出しと申し上げて宜しいでしょう。
VWAP値を上回っての終値は物色意欲の強さの表れでしょう。
今後の株価の上昇にご期待ください!
◆≪緊急即日公開銘柄2022[第3弾](****)≫
自動車部品や車載製品関連株が物色される流れに乗り、
本日は銘柄公開後の高値を更新!
キレイな上昇トレンドが示現しています。
執筆:木村泰章
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