株価3倍銘柄
この産業用防毒マスクメーカーは、長い間続いたもみ合い商状からようやく脱却できるかもしれない。コロナ特需で一時は相場を一世風靡したが、その後は市場から放置されていた。しかし最近ではコロナ第8波懸念や、政府のウクライナに対する防毒マスクの追加提供という思惑もあり、再浮上しても不思議ではないだろう。
今1Qはコロナ向けマスクを中心に受注が堅調であったことから、経常利益は前年同期比69.1%増で着地。コロナ特需の剥落懸念がくすぶるが、業績堅調な各企業の設備投資に伴う防塵マスクや、ウクライナ向けの防毒マスク等の受注拡大が今後見込まれよう。また感染症に慎重な国民性から、第8波終息後もある程度のマスク需要は持続するとみる。
株価は、コロナウイルスが発見され、パンデミック化しつつあった2020年1月に急騰し、時価のおよそ3倍にあたる2795円まで買われた。その後は材料・思惑株の宿命とでも言おうか、風見鶏である短期筋が別のテーマ株などに資金を移したと思われ、今年6月には799円まで調整。足元では第8波に対する思惑などが先行し再び買われ始めているが、持続的な株価上昇まで持ってこれるか注目だ。
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