株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-02-22 16:30:00

アナリスト木村の銘柄研究部

売買執行時のコツ:今夜は奮発してすき焼きだ!

お誕生日や記念日に、お祝いの為に、ご家族でご家庭で、すき焼き!
あると思います。
良いと思います。

でも、あくまでも第一義は「お祝い」です。
すき焼きじゃなくとも、お寿司だったり、ステーキだったり、「お祝いディナー」の「選択肢」は他にもあります。

一方で、「お祝い」なのですから、基本的に日時は動かせない。
「当日」こそが「お祝い」に最も相応しい事でありましょう。
となると、「当日のお祝い」こそが第一義で、「どうお祝い」するかが「選択肢」となります。

「選択肢」の「第一候補」はすき焼きだと「仮定」しましょう。
買い物に出かけ、お肉を買って、ネギも買って、卵を買おうとしたら、いやぁ~、お高い!
でも、さすがに、卵無しのすき焼きはありえない。
卵の値段の高さに納得が行かなくとも、「買わない」という選択肢はありえません。

これを株式投資の際の売買執行に当てはめると、卵の値段に関わらず「買わなくてはならない」から、値段を気にせず買う、つまり、「成り行き買い」です。

しかしながら、上掲のように、すき焼きは「第一候補」に過ぎず、「当日のお祝い」という「第一義」ではありません。
「卵無しのすき焼き」がありえなくとも、「卵の値段が高いから」すき焼き自体を候補から「外す」という「自由度」はありえます。
一方で、すき焼きだ!との「仮定」があるからこそ、卵は成り行き買いが必要なわけです。

「買いも売りも成り行きで発注する」、という個人投資家様は少なく無いのではないでしょうか?
「買いたい」のだから、「売りたい」のだから、どちらも「価格を気にせず」、成り行きで発注する、というスタンスは、一見、理にかなっているようにも見えます。
しかし、これ、決してお勧めできる執行方法では無いように思います。(私見です)

「この価格で無ければ買わない」、「この価格以下では売らない」という、「おおまかなメド」を示すつもりで、発注は売り買い共に「常に指値」こそが「基本」とお考えいただく方が宜しいように存じます。
「強く買いたい」、「どうしても売りたい」のならば、その「指値」を、買いならば上に、売りならば下とするだけです。

なぜならば、あなた様が「買いだ!」と判断したその銘柄、今買わないと「上がる」と「仮定」しているからこそ、今すぐ「買いたい」と思っておられるわけですが、「当日買わなければならない」わけではありません。
違う銘柄を買うという選択肢も残されていますし、明日以降買う、下がれば買うなど、ターゲットプライスを引き下げたり、日時をずらしたりする「自由度」もあるわけです。

そもそも、「買い」という「投資判断」についても、この値段なら買いたいけれど、この値段なら買わない、というくらいの「バッファ」があっても宜しいように思う次第です。

当該銘柄の投資判断が「買い」であっても、それは、当該銘柄固有の「内部要因だけ」を勘案した投資判断である可能性が高く、例えば、本日の株式相場のように、日経平均が一時400円を超える下落となれば、当然ながら全体相場の「地合い」や「投資マインド」といった「外部要因」の影響も無視できません。
当該銘柄の「買い」という投資判断自体に変更は無かったとしても、実際に「買い」という投資行動、売買執行を行っていただく際には、「価格を気にせず成り行き買い」するのではなく、「この価格なら買うという指値買い」こそが「妥当」で「無難」だと考えます。
強いては、「マーケット全体が弱含み・荒れているから実際の買い執行自体も見送る」という選択肢もありえましょう。

「お祝いディナー」の例に沿えば、ご予算3000円以内ですき焼きディナーが行えるのなら、すき焼きこそが第一候補だけれど、予算オーバーで4000円となってしまうのなら、かつ、手巻き寿司ディナーが4000円で行えるのなら、むしろ、手巻き寿司こそを第一候補としたい、とお考えになる事も充分ありえるわけですね。
同様に、本来ならお誕生日当日のお祝いが筋でありながら、当日お父さんのお仕事の都合で帰りが遅くなるなら、数日ずらして、お仕事がお休みの土曜・日曜にお祝いする、という自由度もありえるわけです。

「売買発注は常に指値を基本とする」というのは、売買執行における絶対的な「セオリー」ではありませんが、投資熟練者ほどその傾向が強いという、売買執行上の一種の「コツ」です。
投資対象銘柄に対する投資判断には、全体相場との兼ね合いを考慮したり、他銘柄との相対比較も勘案する、価格によって投資判断自体をも変更するくらいの「バッファ」を持つ、といったスタンスも、株式投資における、あくまでも「コツ」の範疇ではあります。

ただ、いずれにせよ、売買執行時における「成り行き」注文は避けるべきだと考えます(あくまでも私見です)。

他よりも1円安いガソリンスタンドで給油しようと車が列を成す一方で、ガス欠の恐れがあれば、給油こそが第一義で価格まで気にする余裕はありません。
逆説的にはやはり、売買執行においても、1円に、価格にこだわって発注する事こそが基本姿勢であり、成り行きでの売買が必要なほどの緊急性はほとんどないと申し上げて宜しいように思います。

記念日でも無いのに、毎晩すき焼きを食べるわけにもいかないですよね~?

会員様各位の売買執行のご参考となりましたら幸いに存じます。



執筆:木村泰章


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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆ジャパニアス(9558)
当コラムで初めてご紹介したのは1月の終わり。
キレイに右肩上がり続いて、本日も全体相場が下落する中、3%超高。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村ゴールド会員銘柄(****)≫
フォローメールをお送り致しましたのでご確認ください。
出来高も高水準維持で休み明けにも期待できそうですね。

◆≪木村泰章のキャッシュキング銘柄(****)≫
決算発表後に想定外の下落に見舞われましたが、切り返し基調に転じ始めました。
買い直し・買い増しの好機が近付きあると見ます。

◆≪木村泰章のザ・カリナンダイヤ銘柄(****)≫
私が今年最初にご紹介する銘柄です。
来週水曜日3月1日の公開予定です。
是非ともご参加ください。

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