株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2023-02-28 09:20:00

投資教育コラム

【相場を観測する】チャートを用いて詳しく解説します!(第40弾)

着眼大局着手小局(No.40)

~相場の観測~

【日経平均株価(週足)】=上値トライの正念場=

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 前回は「戻りを試す動き」(記:1/20)として、以下のように述べた。
前回の『着眼大局着手小局No.39』はこちら

「昨年11月高値(Q)以降は25,716円(1/4)と反落し、前安値(P)25,937円を下回り、21年3月の安値(J)24,717円以来の水準となった。ただ、高値(Q)から調整7週目(両端入れ)の25,716円(23/1/4)を安値に下げ渋ったあと戻りに転じ3週目が経過。現在は戻りを試す動きとなっている。」とした。

 実際には、高値(Q)28,383円から安値(R)まで7週(両端入れ)。年初の安値(R)25,716円から高値27,696円まで7週。直近は騰勢が一服している。
 よって、現在は再騰か、反落か。上値抵抗線突破(参照:日足チャート上に記載)がポイントとなっている。

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【日経平均株価2022-23(日足)】=基調の維持が焦点=

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 前回は「上げ幅拡大が重要」(記:1/20)として、以下のように述べた。
「昨年12月8日の安値27,574円が一時的止まり値となって、年初早々1月4日には安値(R)25,716円と急落した。また、22年9月30日の安値(N)25,937円を下回り、22年3月安値(D)24,717円以来の水準となった。ただ、下げ幅(Q~R)2,667円が前下げ幅2,677円(M~N)の影響や下値の壁(25,937円~25,748円)が意識される格好で値を戻した。直近高値26,791円(1/18))までの値幅が1,075円(戻り率40.3%)と戻りを試す経過で半値戻しが焦点。およびクリアが重要となっている。一方、反動安値幅が①627円ないし②733円の範囲内に収まることが重要となっている。」とした。

 実際には、1月安値(R)25,716円からの上げ(戻り)は高値(S)27,696円、上げ幅1,980円と半値戻し(27,050円)達成も、高値(K)と(Q)を結ぶ上値抵抗線の影響を受ける格好で27,104円(2/22)と反落している。ただ、下げ幅535円は前値幅(567円、733円)の範囲内となっている。

 よって、現在は深押しせず早期に切り返し、直近高値(S)を上回ることが基調の維持につながる経過となる。その場合の主な上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)28,162円=R+(Q-N)
(2)28,220円=R+(E-F)
(3)28,695円=R+(C-D)
(4)28,878円=R+(A-B)
(5)29,001円=R+(K-N)

 一方、下げ幅が①733円を超えると②809円、③1,074円、④1,184円、⑤1,374円など拡大につながりやすくなる。
 その場合、高値(S)を上回らずに下げ幅が拡大すると、主な下値として以下の水準が挙げられる。
(1)26,963円=S-733円
(2)26,887円=S-809円
(3)26,622円=S-1,074
(4)26,512円=S-1,184
(5)26,322円=S-1,374

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【TOPIX2022-23(日足)】=下げ幅に留意=

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 前回は「戻り基調の維持が重要」(記:1/20)として、以下のように述べた。
「昨年12月8日の安値1,941pが一時的止まり値となって、年初安値(R)1,868pと下落し下げ幅が拡大した。ただ、下げ幅150p(Q~R)と前値幅151p(M~N、G~H)の影響を受ける格好で値を戻した。直近の高値1,934p(1/18)までの値幅が66p(戻り率44.0%)となっている。また、戻り基調を維持するには反動安値幅が36~42p程度の範囲内に収まることが重要となる。同値幅を超えると下げ幅が拡大しやすく、直近安値(R)1,868pの維持が焦点となる。」とした。

 実際には、年初の安値(R)1,868pから順調な切り返し(戻り)、1月後半からの騰勢鈍化するなか、高値(S)2,001pと上伸し、前高値(Q)2,018pを目前に1,975p(2/22)と反落した。ただ、下げ幅26pは、前値幅36pから42pの範囲内となっている。

 よって、現在は安値(R)1,868以降の基調を維持する経過となっている。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)2,008p=R+(G-F)
(2)2,019p=R+(M-N)
(3)2,030p=R+(E-F)
(4)2,041p=R+(E-H)

 ただ、下げ幅が36~42p程度の範囲を上回ると下げ幅の拡大につながりやすくなる。その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)1,965p=S-36p
(2)1,959p=S-42p
(3)1,936p=S-(M-L)
(4)1,924p=S-(Q-12/8)

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【マザーズ指数2022-23(日足)】=やや軟調=

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 前回は「昨年12月高値をうかがう」(記:1/20)として、以下のように述べた。
「昨年12月高値(L)806pからの反落値774pは一時的な止まり値となって、年末26日の安値(M)704pと急落した。下げ幅も104pと前下げ幅73pから拡大した。ただ、値幅109p(B~C)の影響を受ける格好となり、前安値(I)688pを下回らずに753p(1/20)、値幅49p(戻り率47.1%)と値を戻す動きとなっている。現在は安値(M)704pが前安値(I)688pの上方に位置していることから、高値(L)をうかがう(戻り)経過となっている。ただ、戻り基調を維持するには反動安値幅が32pp程度に収まることが重要となる。この値幅を超えると下げ幅が拡大しやすく、65p、73p、84p、109pなどの値幅が挙げられる。」とした。

 実際には、昨年12月安値(M)704pからの順調な上げ(戻り)は、高値(N)794pと高値(L)806pに12pまで接近した。ただ、戻り上値水準790p=高値806p-16pの安値切上げ値幅(K→M)の影響を受ける格好で反落。直近748p(2/24)、下げ幅46pとなっている。

 よって、現在は高値(L>N)を上回らずに反落したことから、一旦安値を探る経過となっている。その場合、下値は以下の水準が挙げられる。
(1)747p=N-(J-I)
(2)741p=N-53(H-22/8/10)
(3)729p=N-65p(22/9/1-I)
(4)721p=N+(H-I)
(5)710p=N+(F-G)

 ただ、下値を探る経過も切り返し、高値(N)794pを上回ると戻り高値(L)806pを試す経過となる。同高値を上回ると上げ基調(I~K~M~?:三波動構成)の継続となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)813p=M+(B-C)
(2)822p=M+(L-I):N値
(3)850p=M+(H-G)

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【NYダウ工業株30種2022-23(日足)】=昨年12月安値が強弱分岐点=

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 前回は「強弱対立、12月安値の維持が重要」(記:1/20)として、以下のように述べた。
「昨年高値(S)34,589ドル以降、騰勢一服から強弱観対立局面が進行しており、直近12月の安値(T)32,757ドルの維持が重要となっている。同水準を下回ると高値(U)が切り下がり、高値(S)を基点に戻り高値(U)とする3波動(S~T~U~?)構成(二段下げ)入りから、一旦下値を探る経過となる。一方、早期に切り返し22年11月高値(S)34,589ドルを上回ると安値(N)からの上げ基調が継続する経過となる。」とした。

 実際には、1月高値(U)34,302ドル以降は、安値(V)33,044ドル、高値(W)34,245ドルを経て、直近33,045ドル(2/22)と反落している。ただ、昨年11月高値(S)34,589ドルとその後の12月安値(T)32,757ドルの範囲内(ボックス)で推移する経過となっている。

 よって、現在は昨年12安値(T)32,757ドルの維持が強弱ポイントとなっている。同水準を下回ると高値(U<S)が切り下がり、高値(S)を基点に3波動(S~T~U~?)構成入りから、一旦、下方に進みやすく下値を探る経過となる。その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)32,470ドル=U-(S-T)・・・N値
(※)31,657ドル=半値水準:NからSの上げ
(2)31,212ドル=U-(U-T)・・・V値
(3)30,925ドル=T-(S-T)・・・E値

 一方、昨年12月安値32,757ドルを下回らずに切り返し、11月高値(S)34,589ドルを上回ると安値(N)からの上げ基調の継続となる。その場合、主な上値は以下の水準が挙げられる。
(1)34,767ドル=N+6,042ドル(20年3月安値~4月高値までの値幅)
(2)35,315ドル=K+(H-N)
(3)35,345ドル=T+(S-R)
(4)35,636ドル=N+(A-H)

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【ナスダック2022-23(日足)】=下値を探る=

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 前回は「ボックス抜けが焦点」(記:1/20)として、以下のように述べた。
「昨年12月高値(M)11,482p直後の安値10,958p(12/7)、下げ幅524pは前値幅857p(K~L)の範囲内も、一時的止まり値となって安値(N)10,213pと下げ幅が1,269pと拡大し、前安値(J)10,321pを下回る安値となった。ただ、前安値(J)が意識される格好で値を戻し、直近11,140p(1/20)、上げ幅927pと安値(F)以降の三角保合いが進行(収れん)しており、昨年10月以降のボックス上抜けで上値をうかがう経過となる。また、高値(M)11,482pないし、高値(G)~安値(N)までの下げの半値戻し水準11,671pを上回ると上値を追う動きにつながりやすくなる。一方、安値(N)以降の戻りを維持するには、反動安が値幅243pから298pの範囲に収まることが大事となる。上回ると524p、878p、1,016p程度へ拡大につながりやすくなる。」とした。

 実際には、12月安値(N)10,213p以降の上げは12月高値(M)11,482p上回り安値(L)以降のボックスを抜け、高値(O)12,200p(上げ幅1,987p)と上伸した。ただ、高値(G)から安値(N)の半値戻し達成からの反落となり、直近値11,492p(2/21)、下げ幅708pとなっている。

 よって、現在は下値を探る経過で下げ幅が焦点となっている。その場合の下値は、以下の水準が挙げられる。
(1)11,322p=O-(K-J)
(※)11,207p:半値押し(安値N~高値Oまでの上げ)
(2)11,148p=O-(E-D)
(3)11,039p=O-(M-J)
(4)10,931p=O-(M-N)

 一方、これらの水準で収まって切り返し、高値(O)を上回ると安値(N)からの基調の継続となる。その場合の上値は、以下の水準が挙げられる。
(1)12,695p=N+(G-F)
(2)12,751p=M+(M-N)
(3)13,020p=N+(G-J)



執筆:長森伸行

≪執筆者略歴≫
元山一證券投資情報部次長・国内で「一目均衡表」チャート分析の第一人者。元日本テクニカルアナリスト協会セミナー講師で「一目均衡表」を担当。証券業界に50年間携わった重鎮、自立して儲けられる投資家のインストラクター的な存在。

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