リスクオフ?リスクオン?:安心してください。でも過信せず慎重に行きましょう
全体相場フォロー等でお伝えしましたとおり、概ね、「ショックは一過性」との弊社の見解どおりです。
しかしながら、「大きなショック」の後には、「アフターショック(余震)」がつきもので、時間経過と共にそのアフターショックも徐々に収束に向かう事となります。
したがいまして、昨日までの急激な「リスクオフ」が、一夜にして「リスクオン」に変わる、と考えるには早計でありましょう。
ちょうど2年ほど前に起こった「アルケゴスショック」をご記憶の会員様もいらっしゃる事と存じます。
アルケゴス・キャピタルが債務不履行に陥った事で、アルケゴスと契約していた複数の金融機関が損失を被りました。
その際の「アフターショック」に関する主なニュースフローは下記のとおりです。
・アルケゴス損失、野村は3100億円 主要金融機関で1兆円
・UBSもアルケゴス関連損失、総額930億円
・米モルガン・スタンレー、アルケゴス関連で1000億円損失
・三菱UFJ証券、損失2.7億ドルに、米顧客取引
・みずほFG、100億円規模の損失か 米アルケゴス巡る取引
・アルケゴス関連損失が最も大きかったのはクレディ・スイスで、50億スイスフラン(約5900億円)の損失を計上する見込み
昨日、日本の運用機関としては最大規模のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、破綻したシリコンバレーバンクとシグネチャーバンクの関連株式や債券などを、昨年3月の時点でおよそ550億円分を保有していた事を明らかにしました。
GPIFの運用資産額は2022年3月末時点で196兆円ほどで、破綻した銀行の関連株などは全体のおよそ0.03%に当たります。
安定運用スタンスで知られるGPIFでさえ、こうしたエクスポージャーを有していたのですから、リスク志向が高いと目される投資銀行等が今後、関連損失等を公表する可能性が残ります。
実際、弊社CEO大石のもとには、クレディ・スイスの信用不安が再燃している、とのメールが来ている、との事でした。
ショックは一過性で限定的と見てはいますが、同時に、一気に市場のセンチメントが、リスクオフからリスクオンへと傾く可能性もまた考えにくいわけです。
これが本日の「戻りが鈍い」相場の背景でありましょう。
例えば、金融セクターとは一見何の関係も無さそうな、機械セクターに属する銘柄群のチャートをご覧ください。
コマツ(6301)

THK(6481)

ツガミ(6101)

ファナック(6954)

NTN(6472)

2月~3月に戻り基調となっていた上掲の5銘柄は、「ショック」の影響を色濃く受けたセクターのひとつで、足元では一様に25日移動平均線まで急激に下落している事が確認できるはずです。
「景気敏感セクター」と目される機械セクターが、ショックとアフターショックに「身構えている」姿が窺えましょう。
「アタマが重く」、「戻りが鈍そう」な印象を払しょくできず、これが全体相場の温度感を表している、と捉える事もできるかもしれません。
未だ「病み上がり」的な状況であるわけです。
本日のマーケットでは、TOPIXの上昇率が最も大きく、日経平均は一時マイナスに転じる場面が見られ、マザーズ指数は相対的に高めの上昇率をキープしていた事も、概ね弊社の想定どおりです。
一方で、じゃあ、中小型成長株やグロース株を、強気にどんどん買い上げちゃえ!、というわけではありません。
下値を狙って、ちょっとずつ拾ってみる、という慎重スタンスで、「打診買いに出る」という感じでまいりましょう。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆日本ファルコム(3723)
◆ブシロード(7803)
◆マーベラス(7844)
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆若築建設(1888)
当コラムで昨年12月にご紹介した際の株価は2900円どころ。
本日は一時3725円と昨年来高値を更新しました。
金融不安とは無縁ですね。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪【創業祭2023】大石&石井のキングメソッド銘柄(****)≫
1日で急落時の「窓埋め」を達成!
◆≪木村ゴールド会員銘柄(****)≫
ご心配無く。
本日も下値にはやっぱり買いが待ち構えている印象でした。
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