【上げ100日下げ3日】という相場格言をご存じでしょうか?
あくまでも、株価の上昇局面は「ジリジリ」と穏やかに時間をかけて上昇する「傾向」が強く、一方で下げ相場は、不安心理から「逃げたい」との思いから、売りが売りを呼んで「ズドン」と短時間で急落する「傾向」が強い事を、感覚的な表現を用いて表しただけの格言、とご認識いただいて宜しいでしょう。
本日の日経平均は、過熱感を表す指標として参照されることの多い、ボリンジャーバンドのプラス3σ水準である30510円を上回ってまいりました。
直近の安値は米国発の金融不安連鎖説に揺れた3月の前半で、3月9日のザラ場高値28734.79円から、「3日」ならぬ5取引日で、3月16日のザラ場安値26632.92円まで2000円超の急落となった事はご記憶に新しい事でしょう。
仮に3月16日から「100日」間かけて日経平均が「ジリジリ」と上げ続けるのなら、
6月いっぱいくらいまで日経平均の上昇が続く「傾向」も想定されうる事となり、
それが、高値圏にある同指数が、過熱感を後回しに、「上昇リスク」を避けるべく、投資家勢の上値追いの買いを誘っている根拠でありましょう。
一方で、今月半ばで概ね出揃った決算発表後に、決算内容の良し悪しにかかわらず、概ね売り優勢となる「傾向」が見られた中小型成長株・グロース株群は、「3日」連続で下げ続けたりする銘柄が多かった印象ですが、それも今週いっぱいくらいで「下げ5日」くらいに達する事となりますから、概ね、来週以降は底入れ反転に向かうタイミングが訪れると推察する事は、そこそこ理にかなった見通しではないかと思う次第です。
非常に感覚的なお話ではありますが。。。
話は変わって、会員様各位は「ドタバタ」と「ジタバタ」の意味するところが、微妙に違うという点をご存じでしょうか?
この2つに共通しているのは「混乱して慌てる様子」を示す言葉であるという点ですが、「ドタバタ」は、忙しくて手が回らない時などをも表現しているのに対し、「ジタバタ」は、ある状態から逃れようとして、慌てて動こうとする様子をも表現しているとされています。
相場格言の多くは、「慌てる」事自体を戒める内容のものが多く、となれば、「ドタバタ」するのも「ジタバタ」するのも、良しとはされないと目されましょうが、中でも、「ある状態から逃れようと慌てて動く」事に該当する「ジタバタ」は、株式投資のうえでは最も控えるべき行動だと思います。
弊社は常々、「ストップ高は買い材料に非ず」という見解をご紹介し、ストップ高に対して「飛び付き買い」をせぬよう警鐘を鳴らしてまいりました。
そもそも「上げは100日」である「傾向」が強いのですから、1日で株価が急伸するタイミングは、「異常」で「過剰な」反応であり、追従買いするのではなく、「利益確定チャンス」であると考えます。
さらに、ナンピン買いも、単なる買い増しも、いえいえ「買い」という投資行動自体も、「株価が上向きである事を確認してから」執行・実行する事がセオリーであり、「3日」下げたから、5日下がったからと言って、底入れも切り返し反転も確認できないうちに、「買い」を入れる事はセオリーに反すると考えます。
では、現状を打開する為にどうすればいいのか?
波乗りに適した波が来るまで、「ジタバタ」されずに波待ちしてください。
会員様各位が保有しておられる中小型成長株が一斉に底上げとなったり、それよりも前に個別に「逆襲」に進む可能性は充分にありえます。
とにかく、「慌てず」「逃れよう」となさらず、波が来た時のイメージこそを頭に描いて、波待ちしていただきたいと存じます。
来週にも波が巡ってくるものと見ています。
そこに合わせて、「逆襲」の波に乗れるよう、買い増ししたり、銘柄を乗り換えたりしながら、会員様各位にご対応いただくべく、ご提言申し上げる予定です。
ご辛抱いただく期間も、おそらく、もう少しかと存じます。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆日本精工(6471)
ベアリング業界では、最大手が「ひとり勝ち」との印象です。
NTNもミネベアミツミも今期は減益見通しである中、今期は大幅増益見込み。
株価の【逆襲】はまだ始まったばかりとの印象です。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆アマノ(6436)
機械セクターではアマノの【逆襲】ぶりも目を引きます。
1月に2300円どころでご紹介して、本日は一時3000円目前の水準まで買い進まれました。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
出来高も急増し大幅高!
25日移動平均線を上回りましたので、来週「買い直し」をご提言予定です。
◆≪木村ゴールド会員銘柄≫
コチラも出来高がジワッと増加中。
本日の日中足はV字切り返しが示現。
中小型成長株群への資金シフトが起これば、一番最初に物色されうる銘柄群の一角と見ます。
◆≪木村泰章のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
引き続き出来高面の増加を待ちましょう。
本日の株価下落は一過性と見ますのでご心配無く。
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