人間の深読みこそが、AIのロジックフィルタリングに勝つかもしれません
IR情報とプレスリリース、どちらも、企業の直近の情報公開という点では共通していますが、「教科書的」な分類をすれば、IRは「投資家向けの広報活動」であり、プレスリリースは「報道機関向けの発表」、と言えましょう。
ただし、何が株価の材料となるかは、あくまでも投資家の判断(期待や思惑も含む)によるところが大きく、会社側が単なるニュースやプレスリリースとして発信したものが、IR情報以上に材料視されて株が急騰する、などというケースも珍しくありません。
一方、株式情報ベンダーが、ニュースとして扱う企業情報は、主にIR情報にフォーカスしているものと推察され、おそらくAIがIR情報こそを拾って、プレスリリースやニュース系は拾わない、という「区別・定義」がなされているような印象です。
例えば、6月28日に銘柄公開させていただいた、「木村泰章のレッドダイヤモンド銘柄-PREMIUM-」。
ある投資情報ベンダーによれば、同社に関する「ニュース」は、直近四半期の決算発表以降、目立ったものはありません。
同社のホームページ内の「IRニュース」も、上掲の決算発表以降は更新無しです。
しかしながら、プレスリリースを含む「ニュース」は決算発表以降、8本が同社のホームページ内で開示されています。
「IRニュース」としては分類されていないので、投資情報ベンダーのAIは、これらの「ニュース」を「株価材料」として認識せず拾わず、ゆえに、投資情報ベンダーが同社の「ニュース」を配信していないものと推察しています。
足元の同社の株価は、25日移動平均線を上回って4日目。
5日と25日の各移動平均線は「ミニゴールデンクロス」が示現しました。
株価は、底打ちから切り返しに転じ始め、今度は「売買自動執行」系のAIロボが、「買い」との判断をしているかもしれません。
同社株は、3期続いた「先行投資フェーズ」が今期で終了し、来期からはその投資成果が業績にプラス効果を与えるものと期待されます。
会社側は今期を赤字着地させ、来期黒字転換ロケットスタート、を目論んでいるのだろうというのが、弊社の「深読み」です。
AIは「事実」と「数値」しか追わないでしょうから、「深読み」なんぞしないハズ。
しかしながら株価は、「先行指標」的側面こそ大きいという特徴を持ち、「期待」こそが株価上昇の原動力でもあるので、
「先読み」や「深読み」こそが、「事実」よりも「近い将来への期待」こそが、株価の構成要因としては重要であるように思います。
「夢で買って現実で売る」という相場格言をも参考とするならば、株式投資のシナリオ作りに適しているのは、AIよりも人間の方かもしれません。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆サニックス(4651)
もうシロアリ防除だけじゃ無いんです。
太陽光発電設備工事に廃プラ処理、新電力事業にも乗り出しています。
現在の株価水準を「押し目」と見てトレーディングBUY目線で監視中。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆芦森工業(3526)
4月のはじめに1500円どころでご紹介して、本日は2200円台へと進み高値を更新。
自動車関連銘柄の中でも「安全部品」を手掛けているという点が好感されている印象です。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開銘柄2023[第15弾]≫
公開から1週間も経たぬうちに、明日にも第1ターゲット到達か!?
楽しみですね。
◆≪木村泰章のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫
値持ちの良さは、「突如急騰」の前触れかも?
ご期待ください。
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