大丈夫です!貴方様のご判断は(多分)間違いじゃありません!
地政学リスクや金利上昇リスクは依然くすぶってはいるものの、深い調整を経た事による「アク抜け感」の方が、リスクに対する懸念に勝っているような状況でありましょう。
ちょっと乱暴な申し上げ方をするのなら、「勘」が「理論」に勝っている相場展開と言えるかもしれません。
もっと乱暴に申し上げるのであれば、勘どころこそが株式投資の醍醐味のひとつなのかもしれません。
企業のこの先の成長性に対する先行投資を、全体相場の大幅下落を通過した後に行っておけば、価格下落リスクも限定的であろうというお見立てには大いに賛成です。
常に新しい銘柄をポートフォリオに組み入れてゆくというスタンスは、既存のポートフォリオのパフォーマンス改善にもつながりましょう。
一方で、会員様各位が既に保有なさっていた銘柄群が、全体相場の大幅下落に巻き込まれる形で下落してしまったので、
やむ無しでナンピン買いというスタンスはややキケンであるように思います。
全体相場への「連れ安」であれば、個別銘柄のファンダメンタルの「悪化」に起因した株価下落ではありませんから、全体相場のセンチメントという「外部要因」の改善共に、株価水準も徐々に改善修正される事が期待されるものの、株価の底入れや反転切り返しのタイミングは銘柄によってまちまちで、かつ、下落時以上に上昇に時間がかかる事も珍しくないと思われます。
なによりも、ナンピン買いの「根拠」が、「やむ無し」という、「後ろ向き」な理由によるところが大きく、逆に客観的・理論的な見通しに乏しく、むしろ、KKD(経験・勘・度胸)寄り、という点から、株価は戻るという「思い込み」に陥っている可能性が否めないからでしょう。
日本の企業では元来、製造業を中心にKKDが重視されてきました。
近年ではKKDではなく、より客観性が担保されるデータドリブンこそを重視し、標準化が難しく時代遅れのKDDを敬遠する風潮さえ見られますが、データドリブンで把握できるのは過去の事例だけであり、新しい未知・未来の見通しはデータに頼れないという指摘も少なく無い事から、データドリブンによる論理的・合理的な見通しの不足点を、結局は多少なりともKDDを使って補う、というスタンスこそが現実的であるように思います。
ナンピン買いは、まさしく経験・勘・度胸によって実行される事が多く、論理的・合理的なスタンスとは程遠い事も少なくありません。
ゆえにリスクが高まってしまうわけですね。
じゃあ、どうするか?
常に新たな投資対象をポートフォリオに加え、その銘柄が思いどおりに評価益を産めば、その銘柄を利益確定すると共に既存ポジションの銘柄の「一部」を「併せ切り」しながら、既存ポジションのパフォーマンスが改善する事を「待つ」というスタンスこそが、最も「無難」で「妥当」であろうと思います。
「ナンピン買いを入れつつ株価の切り返しを待つ」のではなく、むしろ、「併せ切りしながらパフォーマンスの改善を待つ」ワケです。
この2つ、似て非なるスタンスであり、おそらく、「ナンピン買いを入れつつ株価の切り返しを待つ」タイプの個人投資家様が圧倒的に多いような印象です。
株価の下落局面では、ナンピン買いでも、ロスカットでも、何かしらの投資行動を取らないと、不安懸念が払しょくできないというお気持ちは重々お察し致しますが、株式投資における投資行動の最重要ポイントは「待ち」です。
不安なお気持ちは、是非、私どもあすなろとシェアしていただく事で、少しでも軽減してください。
不安なお気持ちは、貴方様だけではありませんし、貴方様にはあすなろが付いています。
不安感から無用の投資行動を取ってしまわぬよう、常に強気、いつも冷静なスタンスでまいりましょう。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆日本ケミコン(6997)
赤字拡大へと業績下方修正、次いでファイナンスも発表されました。
ただ、これ以上悪材料は出て来ないようにも思います。
出尽くし感が台頭するタイミングを注視したいと思います。
◆オイシックス・ラ・大地(3182)
業績推移面には問題無しと見ます。
一方で株価は安値模索が続きます。
これも、出尽くし感が台頭するタイミングを注視したいと思います。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪ザ・大石会員銘柄≫
久しぶりのIR開示を受け、当然ながら株価は上昇。
〇〇日移動平均線の上抜きに挑みます。
本格的な切り返し基調へとつながる可能性もアリと見ます。
◆≪木村泰章のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫
引き続き値持ちの良さを確認。
保有ポジションはガチHOLDのまま株価の上伸をお待ちください。
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