むむっ?機械受注全般の悪化は底打ちか?
まずは、昨日の取引終了後に発表された、工作機械受注速報では、内需外需共に前月比を上回り、前年同期比ベースでは依然マイナスながら、大きく落ち込んだ8月と比較すると、特に内需の回復が堅調でした。
◎8月分速報
内需:前月比 90.6% 前年同期比68.9% 2023年累計前年同期比78.2%
外需:前月比105.5% 前年同期比90.3% 2023年累計前年同期比86.5%
◎9月分速報
内需:前月比126.0% 前年同期比85.9% 2023年累計前年同期比79.1%
外需:前月比112.5% 前年同期比90.3% 2023年累計前年同期比87.0%
本日の取引開始前には、内閣府から8月の機械受注実績値が発表されました。
機械受注総額は、7月の前月比9.8%増の後、8月は同14.0%減となりました。
民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く民需」の動向をみると、7月の前月比1.1%減の後、8月は同0.5%減でした。
大企業製造業の設備投資意欲は、今下期にも底入れして回復へ向かう事が予想されており、半導体関連をはじめとする電子部品等の在庫調整も一服する事が予想されております。
本日10時現在の業種株価指数の値上がり率トップは電気機器、次いで機械となっており、いずれも2%超の上昇となっています(執筆時)。
この物色動向が、主力級大型株から、横へ下へと広がって、中堅どころや小ぶりな企業へと波及する事に期待致しましょう。
また、岸田政権が月内にとりまとめる経済対策も注目に値しましょう。
経済産業省が半導体支援に計3.4兆円の基金予算を要求している事が一部報道で指摘されています。
内訳としては、次世代半導体の国産化を目指す国策会社「ラピダス」に6千億円弱、半導体を受託生産する世界最大手TSMCの日本第2工場に9千億円、ソニーのイメージセンサーなどの従来型半導体にも7千億円強の補助金が、それぞれ必要との試算だそうです(23.10.12「朝日新聞デジタル」記事より)。
半導体をはじめとした電気機器・部品、それらの製造に関わる機械全般だけでなく、これら「モノ作り日本」の再生に関わる、システムやサービスを提供する企業群も恩恵を受ける事が予想されましょう。
「10月相場に強気」というあすなろの見通しを裏付けるような動きとご認識いただけるものと存じます。
常に強気、いつも冷静でまいりましょう。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆ispace(9348)
上掲の経済対策については、文部科学省も1兆円の宇宙開発基金の新設などを求めています。
株価は底値圏と見ていますので切り返しのタイミングを注視。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪億男Wのゴッドヒルズ銘柄≫
「隠れ宇宙関連銘柄」としては、この銘柄にスポットライトが当たる可能性も。
配当利回りも高く、中長期保有にも適していると見ます。
◆≪デジタルジャイアント銘柄 [復刻版]≫
多数のご参加に御礼申し上げます。
製造業のDX化を支える同社株にも追い風が吹いています。
上昇トレンドの中での上値追いにご期待ください。
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