JR東日本(9020)は下げ止まり?/なぜ大和自動車(9082)は大幅高?
首都圏のJRや私鉄や地下鉄の、特に朝夕の通勤通学時間帯の混雑状況が、日々激化しているように感じます。
そんな中で個人的に腑に落ちないのが、鉄道各社が一斉にコロナ禍の21年春ごろ行った、終電車繰り上げ措置の継続。
コロナ禍を経て、テレワークやフレックス勤務が定着し、生活様式や利用状況自体が「ニューノーマル」へと変化した事は確かで、JR東日本は関東在来線の定期収入が2022年度の定期券の運輸収入はコロナ前の18年度比で8割に留まったとしています。
ただ、足元では上述のように、コロナ感染拡大が一服し、インバウンド再開の波が押し寄せているのです。
個人的には、お酒を飲む機会が増える秋冬/年末年始に向けても、終電車の時間が繰り上がったままにしておく理由は乏しいように思います。
例えば、「12月~1月は終電車の時間を臨時で繰り下げ」くらいの措置を望みたいところです。
私事ですが、仕事帰りに六本木で最大限遅くまでお酒を飲んで、タクシーでは無く電車での帰宅を目指すとすれば、光が丘行きの都営地下鉄終電車は六本木発0:24で練馬着0:52分。
本来なら自宅の最寄り駅まで、そこから更に西武池袋線の保谷行き終電車に乗り換えていたのですが、これが上述の終電車繰り上げの影響で利用できなくなり、練馬から自宅まで15分超歩いて帰らざるを得ません。(>_<)
余裕を持って帰るのならば、遅くまでお酒を飲まずに早目に帰ればいいわけですが、となれば、その分飲食店の売上が落ちるわけで、大枠での経済効果にとってもプラスにはならないように思います。
私個人の「貢献度」など微々たるものでしょうが、「お金を使わなくなるような」、「消費を抑え込んでしまうような」、「ニューノーマル」を今や交通機関こそが後押ししてしまっているような気がしてなりません。
JR東日本は、中央線の快速電車に来年末以降に導入が予定されているグリーン車を公開した旨報道された事が、本日の株価にプラス作用したものと見ておりますが、これは在来線の運賃収入の減少を、「特需の取り込み」で補おうとしているワケで、「実需の増大」に対応しているワケでは無いように思います。
私は個人的に、JRの「運賃の値上げ」というものも、景気のバロメーターのひとつとして認識しておる次第ですが、「実需」に即していない印象の現状では、なかなか運賃の値上げにも進めないのではないかとさえ考える次第です。
20年~30年前ならまだしも、今やお酒を飲んでタクシーで帰宅などという事は、私の場合、さすがに年に1回あるか無いかくらいのペースまで減ってきました。
5千円超の料金は半額という割引が長年にわたって行われていた大阪に比べ、東京のタクシー料金は明らかに割高との印象を払しょくできません。
タクシーで無理やり帰宅するくらいなら、サウナ泊まり(仮眠)やら、ネットカフェ仮眠やら、カプセルホテル泊まりやら、割安な選択肢はいくらでもありますから。
インバウンド需要が盛り上がっているのに、世界各国と比べて日本のタクシーの割高な料金設定が、需要増に水を差す結果になりかねない、という点に政府は対応策を講じなくても良いのでしょうか。。。
https://www.numbeo.com/cost-of-living/country_price_rankings?itemId=108
岸田首相が、臨時国会でライドシェア導入の検討を表明する見込みとの報道を受け、関連すると思われる銘柄群に思惑先行の買いが向かっていますが、本来なら、「売り材料」視されるハズであろう大手タクシー会社、大和自動車交通(9082)の本日の株価は午前中からストップ高水準まで上昇したまま大引けを迎えました。
推測の域を出ませんが、ライドシェアが本格的に導入されるなら、大手タクシー会社は逆に車をライドシェア向けにリースして、高齢化する運転手を雇用する必要性が薄まり、収支が改善するという思惑が向かったものと考えます。
なんだか、政府の見解の発表に関しても、常に後手後手で、思惑等の「副作用」を考慮さえしていない、その場しのぎの対策が多いように感じるのは私だけでしょうか。。。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆大和自動車交通(9082):都内タクシー大手4社のうち上場会社は同社だけ。
◆ユビテック(6662):カーリース車載機器を手掛ける。
◆コア(2359):アルコール検知器や飲酒検査サービスを手掛ける。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪社長大石のキングメソッド銘柄-premium-≫
思わぬところから好材料が出てきました。
本日の株価上昇が流れを引き寄せる形になる事に期待致しましょう。
◆≪木村泰章の一粒万倍銘柄≫
決算発表に向けた期待から買いが流入し始めている印象です。
もうちょっと出来高が増してくると、株価は一気に上放れるかもしれません。
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