気になる機関投資家による、気になる大量保有報告
W TOKYOは「東京ガールズコレクション」を活用したブランディング事業などを手掛ける、いわゆるエンタメ関連企業です。
大量保有報告を提出したのは、ゴーディアン・キャピタル・シンガポール。
小型成長株をメインに投資対象として、アジア圏の富裕層の資産運用をしているものと思われる機関投資家です。
W TOKYOの株価推移は、23年6月の上場以降長い下落基調が続いてきましたが、大量保有報告書によれば、ゴーディアンは長期間にわたって市場内で買い下がり、10月13日の時点で保有比率が5%を超え、報告義務が発生したものと推察します。
W TOKYOの業績推移は今期が前期比で微増益計画。
急激な成長は見込めないとしても、業績は安定しているおり、下げ続けた株価はそろそろ「売られ過ぎ」という印象です。
個人的に、ゴーディアンの銘柄選択に以前から着目していたのは、大量保有報告を提出した銘柄群のほとんどが、時価総額100億円以下の企業である点と、株価推移は決して芳しくないのに、コツコツと買い下がってゆく投資スタンスによるものです。
今年に入って、ゴーディアンが大量保有(変更)報告を提出したものを幾つかピックアップしてみましょう。(W TOKYOを除く)
・ベストワンドットコム(6577)
・ビズメイツ(9345)
・パピレス(3641)
中でも腰が入った買いとなっているのが、ベストワンドットコムで、買い増しが続き、直近の報告では保有株比率は25.41%に達しています。
何を申しげたいのかというと、時価総額60億円程度のベストワンドットコムを、25%超(15億円相当)保有するほどに買い上げた経緯を考慮するならば、時価総額50億円ちょっとのW TOKYOをも、ひょっとすると10億円相当程度まで、買いまくっちゃう可能性もゼロでは無いという事です。
これが、アジアの富裕層の資産運用を担う、小型成長株メインの機関投資家の「買い方」だと認識する事も可能でしょう。
乱暴な仮説・見積りで恐縮ですが、上掲の銘柄群の株価の方向性が上向き、それに沿ってゴーディアンの買い増しが確認されるなら、「提灯買い」としてはかなり「妥当」で「無難」で「堅そう」な印象と申し上げても宜しいでしょう。
少なくとも、ゴーディアンが大量保有を報告した銘柄群は、将来的な投資対象銘柄候補として、ウォッチしておきたいと存じます。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆W TOKYO(9159)
◆アールプランナー(2983)
◆リファインバースG(7375)
◆ビズメイツ(9345)
◆パピレス(3641)
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆大和自動車交通(9082)
おめでとうございます!
さすがに「スピード違反」的な株価急騰が続いていたので、終値ベースでは3%安となりました。
それでも、ご紹介から数日で、一時は450円も上昇しましたから上出来でしょう。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
想定どおり、半導体関連銘柄群全般には、悪材料出尽くし感が台頭し始めているものと見ます。
現段階での売り買いは控えておき、来週も株価の切り上がりに期待致しましょう。
◆≪あすなろサマージャンボ銘柄2023「5倍大当りフィーバー賞」≫
小幅ながら逆行高。
来週にも、もみ合いゾーンを上抜けてくる事に期待しましょう。
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