トビラシステムズ（4441）※決算発表予定日 2023/12/08

180万台以上のデバイスからモノとネットが繋がるIoT技術を駆使し、ビッグデータを蓄積。これらのデータから、顧客に対し「迷惑な情報」かどうかを判定するサービス等を提供。最近は情報漏洩から電話番号を様々な業者が取引し、迷惑電話や迷惑メッセージに困っている方も多いだろう（筆者もその一人）。トビラシステムズはこういった事象を解決するための様々なサービスを揃えており、日々の生活をストレスフリーにしてくれるだろう。せっかくコロナ禍から解放されたのに、大量の迷惑電話で満喫生活を邪魔されたらたまったものではない。

10月期決算の今通期見通しは、売上高が大台の20億円（前期比19％増）。3Q決算における質疑応答資料によると、国内における迷惑電話の被害が拡大しており、社会問題化しているようだ。中国からの電話も増えているようで、通信キャリアとの協業による拡販が進めば、「契約者数×単価」両者の増加による増収が期待できよう。AIによる総合評価は「B+」と悪くない。サイバー攻撃リスクの上昇というシナリオが急増することが予測され、これが成長ドライバーとして働くのであろう。

サイバー攻撃にさらされた企業等から情報が漏洩することで、個人の電話番号も漏洩していると思われる。歓迎されることではないが、同社にとっては成長要素となり得るだろう。株価は8/30に高値1061円を付けた後はピークアウト。足元では抵抗線であった25日移動平均線を抜けるなど戻り歩調を強めており、短期リバウンドの期待感が膨らむ。10/30の大陰線を吸収した後に仕込むのがベターと考える。