月末のインデックスイベント:売られれば格好の買い場と見る
まず、29日のTOPIXリバランスに伴う売買は、概ね売り320億円/買い380億円と予想されており、差っ引きで60億円ほど買い超になるものと見込まれます。
「影響は軽微」と見て宜しいでしょう。
続いて30日のMSCIリバランスですが、こちらは、既にMSCIスタンダード指数からの除外が発表されている下記10銘柄に対する「売り」が予想されますが、日本株全体からの資金流出規模は1200億円~1500億円と推察されており、削除銘柄以外で連れ安する銘柄があれば、買い場と捉える事ができましょう。
【MSCIスタンダード指数からの削除銘柄】
・サイバーエージェント(4751)
・GMOペイメントゲートウェイ(3769)
・博報堂DYホールディングス(2433)
・京王電鉄(9008)
・小林製薬(4967)
・栗田工業(6370)
・LIXIL(5938)
・日本ガイシ(5333)
・パーソルホディングス(2181)
・ウエルシアホールディングス(3141)
上記10銘柄は11月15日に発表されていた事から、既に先行して思惑的な売買が流入していた可能性があるものの、大きく下落した銘柄は少なく、逆に株価が上昇しているものも少なく無い事から、リバランス自体は波乱無く、30日の大引けをめがけて執行される可能性が高そうです。
ただし、今回の同指数からの除外は10銘柄/採用はゼロとなり、2022年5月の22銘柄除外/採用ゼロ以来の2けたの銘柄除外となる事から、高値圏でのもみ合いとなっている日本株全体を、「機械的」に「広く薄く売る」という海外投資家が居ても不思議ではありません。
一方で、目下のところ需給面での好材料は、9月中間配当の配当金を得た機関投資家勢による「配当再投資」です。
規模感は総額7兆円程度と見込まれており、これが12月初旬のマーケットの支援材料となりましょう。
本日の日経平均は、朝方33800円台を試しながらもその後失速して売り物に押される展開となりましたが、過度にご心配いただく必要はないように思います。
今週前半は、機関投資家勢の買いが流入しにくい事は上述のとおりで、今日・明日は「強気だけど直ぐは買わない」投資家が多い事が想定されます。
TOPIXは本日、一時2400ポイントに達し、グロース250指数も同様に一時725ポイントを上回る場面が見られました。
今や全体相場のセンチメントは、「高値警戒感」よりも「持たざるリスク」こそが意識されやすい局面に移行してきた、と見て宜しいように思います。
今週のお取り組みも、「常に強気、いつも冷静」なスタンスでまいりましょう。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆マツオカコーポレーション(3611)
◆ハイブリッドテクノロジーズ(4260)
◆カワタ(6292)
◆トーイン(7923)
生産拠点の中国からのシフト先としても、
外国人労働力の供給源としても、経済成長率の高さからも、ベトナム関連銘柄全般に注目したいと思っています。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
利確後のオイシイ押し目ですね。
ゆっくり、少量ずつ、買い下がりスタンスで「買い直し」を狙ってまいりましょう。
◆≪社長大石のダイヤモンドメソッド銘柄-premium≫
本日の高値は「ゾロ目」。
新たな社長銘柄が公開される週に、戻り高値を更新する可能性も!?
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