ウサギとカメ:ストップ高よりも【連騰】こそが株価の強さの証
お気持ちはお察し致しますが、「ストップ高だから強い株」「強い株だから買いたい」とお考えになるのは危険だと思います。
株価がストップ高を伴ってごく短期間に急伸すると、当然ながらその「反動安」が想定される事が「相場の常」ですから。
この「強い」という判断には、むしろ、【連騰】となっている銘柄こそが「相応しい」ように思います。
3連騰~5連騰となっている銘柄の中には、その後もそのまま8連騰~10連騰へと続伸したり、短期的な「一服」局面も交えて、再度連騰が続くというパターンが少なくありません。
やや乱暴な申し上げた方かもしれませんが、【連騰】こそが「強い」銘柄の証とご認識いただくべきでありましょう。
東証プライム市場に属している老舗企業、大日本塗料(4611)の株価は昨日まで、なんと10連騰を記録しました。
11月9日に発表された中間決算では、連結経常利益が前年同期比45.8%増の29.6億円に拡大し、従来予想の24億円を上回って着地。
通期計画の52億円に対する進捗率は56.9%に達していました。
配当利回りは3%超で、PER8倍、PBR0.5倍という、典型的な「バリュー銘柄」です。
日足チャートでは、11月の半ばの900円台前半の安値から、じわじわと切り返し基調へ移行し、25日・75日の各移動平均線を上抜けてきました。
もちろん、短期的な一服局面はありましょうが、今後も1000円台への回帰に期待した買いが継続するものと見ます。
老舗のバリュー銘柄ですから、例えば1か月程度の間の値動きに「派手さ」はありません。
一方で、「安定感」は抜群で、1年ほどの時間軸で見れば、「右肩上がり」の上昇トレンドが示現しています。
今年の1月の初頭に750円どころで買っておけば、8か月ほどで1000円で利益確定が叶ったハズです。
「NISA向き」と申し上げても宜しいかもしれません。
意外かもしれませんが、ネームバリューは高いのに、大日本塗料は決して「主力級大型株」ではありません。
足元の時価総額は300億円以下。
プライム市場に属する銘柄群の中では、むしろ、小型に分類されるくらいの事業規模と言えましょう。
株価が一気に2倍になったりはしませんが、長期保有に不安が乏しく、かつ、年間で30%にも及ぶ値上がり率を享受できたわけですから、投資対象としては充分に魅力的な「優良銘柄」、と申し上げて宜しいでしょう。
いわゆる、「ウサギとカメ」のお話と一緒で、ウサギのように短期的な瞬発力が高くても、カメの方が1年間の「最終」パフォーマンスが大きいのであれば、
やはりカメが「勝ち」と言えましょう。
ウサギばかりを探し、ウサギばかりに期待するのではなく、カメこそを探しカメこそを応援する、というような投資スタンスをも、ご検討いただいてはいかがでしょうか?
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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★ザ・大石会員銘柄-PREMIUM-
◆雪国まいたけ(1375)
◆ジャパンフーズ(2599)
◆トーメンデバイス(2737)
◆地主(3252)
◆マルマエ(6264)
時価総額500億円以下/足元で5連騰を記録した銘柄群の一部をスクリーニングしてみました。
力強い「カメ」が隠れているかもしれません。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開銘柄2023[第11弾]≫
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◆≪木村のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
「ゆっくり、少量ずつ、買い下がり」という点にご留意いただきながら、「買い直し」を狙ってまいりましょう。
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