コラム「銘柄アカデミー　あすなろ校」Vol.15
　　　　　〜　マザーズ市場が変わる！？　〜

皆さん、おはようございます。

今回は個人投資家の主戦場となっている“マザーズ市場”について取り上げてみたいと思います。

《マーケット編》
◆マザーズ先物の上場日が迫ってきました！

暑い日が続きますね。
日本の夏は湿度が高くて体力を奪われます。。。
がしかし、気分は上がりますよね♪

気分が上がるのは“あすなろ銘柄”も全面高しているからかもしれません（笑）。
同『銘柄アカデミー』でご紹介の銘柄にも良いのがありますね。

6/25 「個人投資家として」…小林洋行（8742）　　　17.8％上昇
7/2　「相場心理のワナ」…ぱど（4833）　　　　　　48.2％上昇
7/9　「救世主は遅れて登場！？」…ジャフコ（8595）19.6％上昇
↑ジャフコ（8595）は予想以上に大幅高しました（笑）。

そして、ビックリするほど上がっているのは、
先週末の「中屋の5時に霧中」の任天堂（7974）ですよね。
なんと一週間で49.4％の上昇です。
こんな大型株の時価総額が短期間で5割近く上昇するなんて信じられますか？

ゲーム関連の物色が活況過ぎて、『社長の二言目』銘柄が大賑わい。
1/15配信記事はまさに大化け株の“宝庫”でしたね。
　エクストリーム（6033）　172.8％上昇
　モバファク（3912）　　　157.7％上昇
　ドリコム（3793）　　　　122.2％上昇
　シリコンスタジオ（3907）121.3％上昇

中には高値で3倍増となっている銘柄もありますが、総じて3桁の上昇率はさすがです。
それも年初めの予想で・・・恐るべし、社長銘柄。

そして、週末はLINE（3938）の上場！
公開価格3,300円に対してついた初値は4,900円(+48.5％)でした。
今週は本当に話題の尽きない一週間でしたね。

そして、

いよいよ7/19（火）には「マザーズ指数先物」の大証上場が迫ってます！

市場関係者の間では話題騒然！！
個人投資家の方々にも昨日の「LINE上場」と併せて期待度は高いことでしょう。
（※ちなみにLINEの応募倍率は25倍相当だそうです）

なんと言っても新興市場対象の先物は「初上場」です。

2016年は「マザーズの年」と言われているように、マザーズ市場を中心に取引されている方
多いですよね。

そこで、今後の使いこなせれば有効な武器となる「マザーズ先物」について見ていきます。

まず、性格はTOPIXと同じで、マザーズ上場企業の時価総額の加重型です。
時価総額の大きい銘柄に左右されます。

では構成銘柄の時価総額上位銘柄はというと…

１位　そーせいG　 （4565）　時価総額は約2,800億円　シェアは17.1％
２位　CYBERDYNE　 （7779）　　　〃　　約2,200億円　　〃　　13.5％
３位　ミクシィ 　 （2121）　　　〃　　約1,400億円　　〃　　 8.7％
４位　ナノキャリア（4571）　　　〃　　約 325億円　　〃　　 2.0％
５位　オンコセラピー（4564）　　〃　　約　270億円　　〃　　 1.7％
６位　アドウェイズ（2489）　　　〃　　約　240億円　　〃　　 1.5％
７位　ジーエヌアイG（2160）　　 〃　　約　235億円　　〃　　 1.4％
８位　アンジェスMG（4563）　　 〃　　約　230億円　　〃　　 1.4％
９位　サンバイオ　（4592）　　　〃　　約　230億円　　〃　　 1.4％
10位　ヘリオス　　（4593）　　　〃　　約　220億円　　〃　　 1.4％

という感じで今年の前半賑わった銘柄が並びます。
特にそーせいGの占めるシェアが大きい！
それでなくても、「バイオ系」の業種が多いことも目を引きます。

そんな「マザーズ先物」の最大のメリットは

「売り」が使える！！

ということです。

マザーズ銘柄は信用取引ができる貸借銘柄が少ないですから、
割高だな〜と思っても「売り」から入ることができなかったですよね。

期待している銘柄が上がってて、売るのはもったいないな〜と思ってるときに
値下がりをヘッジすることもできるようになります。

「証拠金」もお得で10万円程度で済みます。

取引単位は「マザーズ指数」×1,000円ですので、
ざっくり1,000ポイント×1,000円＝100万円程〜になりますね。
ですから、レバレッジはなんと「10倍！」です。

取引時間もザラ場は『 8:45〜15：15 』
ナイト時間は『 16:30〜翌5：30 』

例えば、NY市場を見ながら買っておくとか、

引け後の為替市場が大きく変動したから売っておくとか…

選択肢がだいぶ広がりますね。
考えるだけでワクワクします♪

ただし、先物の動きで現物に影響が出ることもまた事実です。
最初は想定以上のボラティリティになるかもしれませんので注意しておきましょう。

保有銘柄への影響や、先物取引に関してご不明な点があればご連絡ください。

それでは、また来週もよろしくお願いします。


執筆：加藤あきら