来年の人気化投資テーマ予測:物流DXの【裏】を狙う
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/buturyu_kakushin/pdf/kinkyu_package_1006.pdf
既に「物流DX」は投資テーマ視されていますが、どちらかと言うと、「倉庫産業DX推進」が先んじている印象で、倉庫業務の自動化や仕分けの効率化を支援するサービスが注目されている一方、肝心な「トラックドライバー不足」という面を担保する事に関連する企業は、注目を浴びていないように感じます。
そこで本日は、倉庫の在庫管理・運用効率化では無く、ドライバー不足解消という点こそを重視し、あえて「物流DX関連の【裏】銘柄」こそにスポットライトを当ててみたいと存じます。
★『モーダルシフトこそ最も【実現性】が高い気がする』
JR東日本は、2020年9月に、「新幹線物流」に関するプレスリリースを行っています。
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200903_ho03.pdf
かつては、鉄道輸送こそがメインだった郵便物輸送は、徐々にトラックを中心とした輸送形態へとシフトしましたが、乗客輸送網を「再」利用する形でモーダルシフトが進めば、鉄道事業会社にとっても、物流事業会社にとっても、利便性・効率性は高まるものと見ます。
例えば。。。
・比較的乗降客の少ない時間帯を利用して、一部の車両を貨物専用車両として駅間の物流配送に活用する。
・荷物を駅のロッカー等で受け取れるサービスを拡大する。
【関連銘柄】
・JR各社
・私鉄各社
★『ドライバーマッチングサービスこそ最も【即効性】が高い気がする』
運ぶ荷物を探しているトラックと、運び手の見つからない貨物をマッチングさせるサービスなどを手掛けている企業に対する需要が増大する可能性アリ。
【関連銘柄】
・トランコム(9058):配車計画自動作成システム 「Bridge」を手掛ける。
・ファイズホールディングス(9325):ドライバーと荷物のマッチングサービスを手掛ける。
★『さらにはライドシェアビジネスにまで連想は及ぶかも』
トラックドライバー不足は、間接的にタクシー不足問題とも結びついてくるかもしれません。
タクシー事業者が、人だけでなくモノも運ぶようになれば、もしくは、モノを運ぶ事に、タクシー会社の配車システム等を充当できれば、一石二鳥ですね。
【関連銘柄】
・大和自動車交通(9082)
いかがでしょうか?
「物流DX」にも、【裏】と目されるようなサブシナリオは複数存在します。
是非、来年の株式投資テーマとしては、「物流DX」関連の【裏】にも注目していただきたいと存じます。
本年も、最後まで当コラムをご覧いただき、心より御礼申し上げます。
良いお年をお迎えください。
執筆:木村泰章
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