この度の能登半島地震で、被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
皆様のご無事と、1日も早く通常生活に戻られる事をお祈り申し上げます。

私事ですが、元旦に山梨県の妻の実家から東京都内の自宅まで戻るのに、初めてJRを利用してみました。
普段なら家族で車で移動するのですが、2日・3日も妻の実家に滞在する妻と娘を置いて、単身、JRを利用して自宅に戻る事にした次第です。

帰り支度を始めたところに、緊急地震速報がけたたましく鳴り響き、ほどなくして大きな横揺れが来ました。
震度3。
震源地付近は震度7との事でしたから、大変な揺れだった事でしょう。

妻の実家の最寄り駅までは車で10分足らず。
駅には駅員さんが居らず、きっぷを買えなかったのですが、通常よりも数分遅れで甲府まで向かう特急が到着し、乗り込みました。

「甲府から新宿まで行きたいのですが？」
「中央本線は動いてはいますが遅れが発生しており甲府で確認してください」との事。

18時過ぎに甲府駅に着き、新宿までのきっぷを買う為に、みどりの窓口に並びます。
私の前に並んでいたのは外国人観光客と思しき4人組、その前に日本人の方が3名ほど。
日本人の方々は一様に、「払い戻し」に関して、興奮気味に駅員さんに詰め寄っていました。
どうやら、長野方面からJRで移動してきたものの、大幅な遅れに伴い、甲府で降りて宿泊する事を選択した模様でした。

JRの規則によると、予定到着時間を2時間以上遅延してしまった場合は、急行や特急料金は払い戻しになる他、遅延を理由として、その先の旅行を取りやめる場合にも、取りやめる区間の運賃は払い戻しの対象となるようです。
しかしながら、既に乗車してきた区間の運賃は別途支払ったうえで、払い戻しの対応は後日となる為、そこに納得いかない人達が駅員さんに詰め寄っているという構図のようでした。

でしゃばるつもりは無かったのですが、私、思わず、駅員さんにこう申し上げました。
「すみませんが、私は新宿まで先を急ぎます。私を含め、この先に進む方々を優先してもらえませんか？払い戻しの方々と列を別にしてください。」

聞けば、私の前に並んでいた外国人4人組は、羽田からその日の深夜便で米国へ帰るとの事。
大きな地震が発生した後なので、列車が遅れるのは仕方が無いけれど、なんとか22時くらいまでに羽田に到着したいと。
4人が持っているきっぷは18時半過ぎの特急の指定席券だけれど、その特急は1時間半以上遅れる見込みで、17時過ぎに発車予定だった特急も1時間半ほど遅れているらしく、そちらに乗れるなら乗りたいとの事。

その外国人4枚の切符を預かって、私が尋ねました。
「もうすぐ来るハズの遅れている新宿行きの特急に、私も含め5人乗れますか？」
「はい、大丈夫です。席はバラバラになりますが。。。」

すると、払い戻し交渉中だったはずの日本人が口を挟みます。
「えっ？新宿まで行けるなら、私も乗りたい！」
「もう払い戻し手続きをしてしまいましたので、列の後ろにお並びください。」
そりゃあ、そうだ。

「払い戻し」を優先するあまり、現状分析や「その先の道のり」への対応を後回しにしてしまった日本人と、「その先の道のり」への対応こそを優先し、「Will pay extra＝追加料金がかかっても良い」とした外国人。
「有事」の対応にも「お国柄」が現れているように感じました。

もちろん、追加料金など発生せず、外国人4人は無事、10分ほど後に到着/出発する「1本前」の指定席特急券をゲット。
ほどなくして、無事に指定席特急券をゲットした私に、列の後ろに並び直した、私よりも一回りくらい年長とお見受けした男性がこう言い寄りました。
「私の方が先に並んでいたんだから、私にそのきっぷを譲ってくれ。」
「お先に失礼。」

慌てる「なんとか」は貰いが少ない、と申します。
年末年始明けの本日のマーケット、まずは様子見こそが基本スタンスであろうと存じます。
「様子見」しながら現状分析する事も、大事な投資行動のひとつなんですね。



執筆：木村泰章


━━━━━━━━━━━━━━
　個人的に注目している銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆ヒューマン（2415）
◆EduLab（4427）
◆GLOBEE（5575）
この先、全日本国民にとって、初歩的な英会話は必須となる可能性がありましょう。

━━━━━━━━━━━━━━
　私のコラムで紹介した銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆テクノロジー（5248）
大幅高で上値追い継続中。
昨年末29日の取引終了後に業績上方修正を発表しています。

◆ニッピ（7932）
昨年来の高値を更新しています。
投資情報ベンダーの有力株リストにもランクインしていました。

━━━━━━━━━━━━━
　単発スポット銘柄の見解
━━━━━━━━━━━━━
◆≪薫のぶち上げ即日公開銘柄≫
全体相場の不安視ムードをよそに大幅高！
株価の方向性は引き続き上向きと見ます。

◆≪木村の一粒万倍銘柄≫
想定どおりの切り返しが継続中。
同社株に対する強気見通しに変更無し！

◆≪木村のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
こちらも想定どおりに切り返し基調が継続中です。
決算発表前後に向け、株価の方向性は上向いてきました。