明豊ファシリ（1717）※決算発表予定日 2024/02/05

建設プロジェクトに関して、発注者支援型のCM（コンストラクションマネジメント）事業を展開。各自治体のマスタープランから導き出された基本構想において、いわゆる都市計画における建設案件の受注を多く獲得している。昨年12/27には、岡山県倉敷市、12/28には長野県箕輪町における公共施設整備工事（脱炭素化推進）の公募型プロポーザル。特に脱炭素化案件は専門性が高く、ゼネコン側からしても工事が難しいとされており、同社のノウハウを活用することで、官需案件の獲得がスムーズに進むだろう。

昨年11/6の中間決算における受注高は高水準で着地。過去最高の前年同期は下回ったようだが、過去2番目のレベル。主力のCM事業における地方自治体や国立大学などの公共施設のCMサービスの引き合いが強かった模様。島国において避けられない激甚災害が今後も増えてくると思われる中、各自治体における施設の強靭化案件がこの先も急増することが想定される。したがって、同社の事業環境は良好と見て、今後の受注高も高い水準で推移することが見込まれる。

株価は節目800円付近でもみ合った後、年初に上放れる。50円以上の値幅の拡大に成功しており、その背後には冒頭に記述した官需案件を獲得したという好材料が意識された影響かと読まれる。先述した通り、今後も公共施設工事の案件急増が見込まれるため、カタリスト（好材料やイベント）の発生を狙った押し目買いや、高値圏での利益確定売りで高値を更新する動きは一旦一服しそうだ。節目850円からリバウンドを狙うスタンスが一案と見る。