アイピーエス（4390）※決算発表予定日 2024/02/09

通信事業を展開。特にフィリピンに重きを置いており、日本品質の通信インフラを同国へ提供することを目的としているようだ。フィリピンだけでなく、インドを中心とする南半球の各国・地域（グローバル・サウス）の通信インフラは、現状十分と言えないだろう。つまり同社にとっては、フィリピンだけでなく、タイなど他国への事業を展開できるポテンシャルを秘めていると考える。長期的には業績が飛躍するかもしれない。

昨年11/10に発表した中間決算における経常利益は15.58億円（前期比34.3％減）で着地。上期の計画値に対し、同利益は大きく上回って着地。ただ、営業利益は計画に届かなかった模様。これは物価の上昇や、メディカル＆ヘルスケア事業において、新規設備投資等による減価償却費増加の影響を受けたものと考えられるただ、通期の業績は変更無しということで、今後の業績を不安視する必要はないと見ている。人工知能（AI）による業績予想（5年）の総合評価はB+。スマートフォン需要増加が増益の成長ドライバーとしてAIは分析している模様。

恐らく、新興国では未だにスマホが浸透していない状況と考えられるため、高速通信設備の設置需要は堅調と見て、今後の業績向上に期待したい。足元の株価は安値圏から徐々に株価は持ち直している。テクニカルでは、一目均衡表の抵抗帯（雲）に潜っている状態。雲の中では、強弱感が対立しやすいものの、値ごろ感からの買いが下値を支えることができれば、雲を抜け、買いシグナルが点灯する可能性もあろう。