有力な投資家の売買を真似て、同じ銘柄を売り買いする事を、株式投資用語では「ちょうちんをつける」と言います。
「ちょうちん買い」とは、買いを真似る事を指します。

時価総額が200億円以下の中小型成長株群を大量保有する傾向が窺える事で有名な、ゴーディアン・キャピタルが、2月26日付けで、大量保有変更報告書を提出しました。

銘柄はアールプランナー（2983）。
東証グロース市場に属する不動産業を手掛ける企業です。
時価総額は36.3億円（昨日の終値から試算されるおよその数値：以下同じ）。
保有比率が6.28％⇒7.40％に増加した事を届け出ています。

ゴーディアン・キャピタルが2023年1月以降に提出した、主な大量保有（変更）報告は下記のとおりです。

・W TOKYO（9159）：時価総額74.5億円
・リファインバースグループ（7375）：時価総額31.5億円
・ファーストブラザーズ（3454）：時価総額184億円
・ベストワンドットコム（6577）：時価総額47.5億円
・ジャパンM&Aソリューション（9236）：時価総額67.2億円
・ビズメイツ（9345）：時価総額20.5億円
・パピレス（3641）：時価総額100億円

上記の保有銘柄群には、正直なところ、あまり共通項は見出せません。
概ね業績は上向きな企業が多い印象ながら、中には減益局面にある企業もあり、
更には株価推移面に関してもバラバラで、明らかに下落基調にある銘柄も見受けられます。
7370番台のサービス業が3社含まれている事、ファーストブラザーズに続きアールプランナーも不動産業という事、強いて挙げるとすればこの2点が共通項でしょうか。。。

当コラムがゴーディアン・キャピタルの保有銘柄に注目し始めたのは、ベストワンドットコム（6577）を大量に保有している事を届け出た事がキッカケでしたが、今なお保有比率は26％超と目される一方、同社株は23年8月以降下落基調が続いています。
無配なので配当利回りは期待できず、純投資であれば、その投資成果は決して芳しく無いようにも見受けられます。
なのに、直近では今年の1月25日にも25.41％⇒26.48％と買い増しを届け出ています。
不思議ですよね。

ゴーディアン・キャピタルの想定投資期間は、1年や2年という時間軸では無く、3年以上、いえ、ひょっとすると、5年～10年という超長期の投資期間を想定しているのかもしれません。

いずれにせよ、ゴーディアン・キャピタルの投資スタンスを、研究し、推察し、考察し、ウオッチしてゆく事は、私自身だけでなく、会員様各位にとっても、投資対象を選定する際のアイデアのひとつを学ぶうえで、興味深い対象と考える次第です。

少なくとも、客観的な見解が多く、「ポジショントーク」的な性質が強いと思われる、「掲示板」の類を気にするよりも、遥かに意義のある「研究」ではないかと存じます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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★3660番台の9銘柄★
上掲のコラム本文内でも触れた、「〇〇番台」という「銘柄くくり」は、時として、投資対象銘柄選定上も有効な「戦術」となりえるように思います。
株価推移が似通っている点こそに着目して、そこを切り口として個別銘柄の中身を精査すると、魅力的な銘柄が見つかるかもしれません。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ファーストアカウンティング（5588）
　1月19日のご紹介時からの高値騰落率102.17％。
　利確優先でまいりましょう。
◆Edulab（4427）
　1月4日のご紹介時からの高値騰落率48.29％。
　出来高急増で株価も急伸！
　そろそろ利確目線でまいりましょう。

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　単発スポット銘柄の見解
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本日も、銘柄公開後の高値を更新した銘柄が目白押しです！

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