ロイター短観3月調査:想定よりも早く製造業DIが改善
非製造業DIは+32(2月は+26で前月差+6)と上昇が続きました。
製造業の景況感回復は4月~6月と見ていましたが、想定よりもやや早い印象です。
製造業の足元の内容を見てみると、特に下記のセクターの改善・上昇が目を引きます。
・素材型
化学製品(-12⇒+9)、石油・窯業(-14⇒+20)、鉄鋼・非鉄(-18⇒-10)
・加工型
金属・機械(-4⇒+5)、電機(-26⇒-10)、輸送用機器(+9⇒+15)
3カ月先(24年6月)の景況感を予想する先行きDIは、製造業で+14(足元+10、今月差+4)と上昇が続くことが見込まれている一方、非製造業では+28(足元+32、今月差-4)となり、低下に転じると見込まれています。
こちらは、ほぼ想定どおりです。
先行きDIの内訳を確認すると、製造業では繊維・紙・パルプ(+36)、化学製品(+27)、輸送用機器(+23)、精密機器・その他製造(+40)の改善期待が大きく、昨日の株式市場で業種別指数の値上がりトップが、『パルプ・紙』だったのは、この影響が大きいものと見ます。
既にご指摘申し上げてきましたとおり、ロイター短観は、日銀短観との相関性が非常に高い事から、4月1日に発表される3月調査の日銀短観でも、足元及び先行きの製造業DIが強めに出てくる事が予想され、日米の金利動向や為替ばかりに目が向いていた株式市場にとっては、ポジティブサプライズと受け止められる可能性がありましょう。
久々に石油化学、自動車、精密機器辺りが、機関投資家勢の物色対象として意識されそうな展開を予想します。
4月~5月の決算発表シーズンも控えている事から、いよいよ、「金融相場」から「業績相場」への移行が強く意識される局面へと進みそうです。
「最強相場」の波に乗り遅れないように、
4月以降の業績変化率が大きそうな銘柄群を、引き続き「広く薄く」保有しておく、というスタンスでまいりましょう。
5月半ば以降は、出揃う決算発表の内容を相対的に比較しながら、強そうな銘柄の保有比率を高めてゆく、というポートフォリオ内の「持ち高調整」を、あすなろがお手伝いさせていただく所存です。
「最強相場」の主役は、貴方様です!
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆大石産業(3943)
◆ダイナパック(3947)
◆大村紙業(3953)
◆荒川化学工業(4968)
紙・パルプのセクター、中でもダンボール等の梱包資材をメインに手掛ける、中小型企業群です。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆ジャパンフーズ(2599)
昨年11月29日のご紹介時からの高値騰落率38.95%。
昨年来の高値を更新。
◆西部電機(6144)
昨年11月14日のご紹介時からの高値騰落率26.14%。
日々の出来高が少ない事が、むしろ株価に有利に働いている印象です。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開銘柄2024[第8弾]≫
いいところを仕込んでいただけたものと思います。
今後も上値追いの展開が続きそうです。
◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
自動車リベンジ生産関連と言えばコレ。
崩れません。
今後も緩やかな上昇基調が継続するものと見ます。
◆≪緊急即日公開銘柄2024[第7弾]≫
昨年の高値更新が目前。
企業のソフトウェア投資需要は継続中。
まだまだイケそうです。
◆≪ロード・オブ・ザ・キングテンバガー銘柄≫
本日も銘柄公開後の高値を更新!
第2利確ポイント目前です。
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