3月の鉱工業生産指数から見えてくる景色
出荷指数は前月比+4.3%と3ヵ月ぶりの上昇、在庫指数は前月比+1.1%と2ヵ月連続の上昇となりました。
ただし、基調判断については、「一進一退ながら弱含み」に据え置かれました。
全15業種のうち9業種が上昇し、不正問題発覚に伴う生産停止の影響で1月(前月比-15.9%)、2月(同-8.1%)と大きく落ち込んでいた自動車が、工場の稼働再開を受けて前月比+9.6%と伸びが目立ちました。
その他、フラットパネル・ディスプレイ製造装置や半導体製造装置を含む生産用機械(同+11.6%)、スマートフォン向けの部品在庫調整が進展しつつある、電子部品・デバイス(同+9.2%)が高い伸びとなりました。
先行きの見通しについて、製造工業生産予測指数は、4月が前月比+4.1%、5月が同+4.4%となっています。
3月の生産指数を4、5月予測指数を用いて先延ばしすると、4、5月の平均は1-3月期を8.9%上回る事が試算されます。
自動車のリベンジ生産、電子部品・デバイスの在庫調整の進展、半導体関連需要に支えられた生産用機械の大幅増産などが見込まれる事から、1-3月期の生産は前期比-5.4%(23年10-12月期:+1.1%)と落ち込みましたが、4-6月期の生産は1-3月期の落ち込みを取り戻す高い伸びとなる事が予想されます。
これは、弊社が従前からお伝え申し上げてきた、
『半導体市況の底入れは1-3月』
『大企業製造業の景況感底入れは遅くとも4-6月』
『早ければ、4月から5月にかけての決算発表シーズンが、【業績相場】への移行タイミングとなる』
という見通しを裏付けるに充分なデータと見ます。
自動車の挽回生産が強く意識され、電子部品・デバイスの在庫調整も進み、「AI革命相場」の追い風を受ける形で半導体関連需要も引き続き増大するからこそ、今期1Q決算発表シーズンとなる8月には、「モノ作り企業を中心とした全面高サマーラリー」が期待できるものと見ます。
GW、5月の決算発表シーズン中に、業績面推移が好調な銘柄群の株価が下ブレするのならば、是非ともサマーラリーを想定して、前向き・強気に仕込みを行っていただきたいと存じます。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆UMCエレクトロニクス(6615)
◆東京コスモス電機(6772)
◆栄電子(7567)
業種は電気機器、手掛けているのは電子部品で、半導体関連や車載向けという小型株群です。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆鈴木(6785)
スマホや自動車電装部品向けコネクターを手掛ける企業です。
3月25日のご紹介時からの高値騰落率19.83%。
◆日本ケミコン(6997)
本日の株価は一時1600円台も。
1月15日のご紹介時からの高値騰落率19.75%。
◆DTS(9682)
もみ合いレンジを一気に上放れ。
1月13日のご紹介時からの高値騰落率16.22%。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪あすなろNEWダイヤモンド銘柄≫
一時銘柄公開後の高値を更新。
テータセンター関連です。
◆≪社長大石のゴールドメソッド銘柄-PREMIUM-≫
こちらも一時銘柄公開後の高値を更新。
IR開示も依然旺盛です。
◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
むむっ!
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