出店限界を読む者こそ飲食銘柄を制す
先客万来!よくぞ参った!其方の来訪、心から嬉しく思うぞ。
連休明け、如何お過ごしであろう。
少々過ぎたが5/1の土用の丑の日(※1)、其方らは鰻を食したであろうか?拙者は無論、食したぞ。奮発して国産の特上をな。
<ドドン>
何事も体力が基本。栄養をつけねば暑さは乗り切れぬぞ。
因みに土用の丑の日はかのエレキテルで有名な江戸時代の蘭学者、平賀源内が鰻屋を繁盛させたのがきっかけと言う説がある。
直接結びつける一次資料はないものの、日本初の商業売り文句とも言われる事は話のネタに覚えておくのもよかろう。
さて、鰻と言えば昨今、伸長著しいのがフランチャイズビジネスインキュベーション(未上場)が運営する「鰻の成瀬」である。
2022年9月に横浜市内に1号店をオープンし、その後僅か1年半で100店を突破、更に2024年4月末には150店舗超えすると言われている。
飲食業には大別すると
職人を育て技術を継承し独立させる「暖簾(のれん)分け型
調理の標準化・体系化を確立し多店舗化を図る「FC(フランチャイズ)型
の運営分類があるが、当然後者の方が多店舗化しやすい。
何故なら一度制度化してしまい、それをしっかりと遵守する管理体制を構築してしまえば後は学生や主婦でも成立でき、本部は拡大運営に集中できるからである。
だが、気を付けたいのは、拙者が思うに飲食には単一業態では出店限界と言うものが存在していると言う経験則である。
業種にもよるし、展開範囲にもよるし、あくまでも個人の肌感にはなるが3~400店舗になってくると同形態での共食いや他者の類似業態が出て、飽きが進み流行りが終息してゆくと感じる。
更に親会社が功を焦り力み過ぎた結果、出店速度が急すぎて従業員教育の質が追い付かなかったり、商品供給も監視が行き渡らずに衰退を加速させることもある。
そこで踏ん張って改善策を打てて、二の矢三の矢を放てる者が生き残るチェーン店であるな。
タピオカジュースは言うに及ばず
食パンの「乃が美」
焼き牛丼の「東京チカラめし」
立ち食いステーキの「いきなりステーキ」など、
栄枯盛衰(えいこせいすい)ならぬ流行り廃りは枚挙に暇がない。
フランチャイズビジネスインキュベーション社が上場を果たす前に拙者の思う「出店限界」に達していない事を心密かに願っておるぞ。
さて、本日も傾聴いただいたご褒美にいくつか注目しておる銘柄を紹介致すとしよう。
吉野家ホールディングス(9861)
ラーメン商材特化の宝産業の子会社で注目。吉野家のラーメンへの注力の本気度は高いと見るぞ。
トレジャーファクトリー(3093)
総合リサイクル店を運営。上場来初の赤字からV字回復した自力や良し。
ナルミヤ・インターナショナル(9275)
直近決算が良好な上、中期経営計画の内容の台湾進出などが興味深い
インソース(6200)
企業研修、公開講座など社会人向け教育を提供。4/25に業績を上方修正しておるな。
セイヒョー(2872)
サマーストック銘柄の中で偵察中のものを1つ紹介。
其方らも迫りくる暑さに負けず、梅雨のジメっとした空気を投資には持ち込まぬよう、カラッと強気でいこうぞ。明日も我に続くが良い。
~ 言の駿馬で次回も駆けて参ろうぞ ~
アスナのおまけ注釈
※1 土用の丑の日は、陰陽五行・陰陽四時五行で季節が移り変わる際に経由する「土」を重要視することが由来と言われる。土用とは春夏秋冬の最後の18日間を言い、次の季節に変わるための準備期間。
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アスナの偵察中銘柄
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吉野家ホールディングス(9861)
トレジャーファクトリー(3093)
ナルミヤ・インターナショナル(9275)
インソース(6200))
セイヒョー(2872)
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