アナリストコメント

東京市場では、先週末の仏の政情不安によって欧州市場安を嫌った売りから大きく下落したものの、米国市場ではこの日発表になったＮＹ連銀の製造業景況指数が改善したことで、米国経済の底固さを示したことから、景気敏感株やAi関連株が物色され米主要3指数は揃って上昇、ナスダック指数は6日続伸し、最高値更新した。

欧米株式市場安から、軟調に始まった東京市場だったが、突然降ってわいた仏の政情不安が手掛かり材料難の株式市場には悪いインパクトを与え、売りが売りを呼ぶ「狼狽売り」により、あっけなく節目の38000円を割り込んだ。しかし、引き続きこの38000円では押し目買いも入ってくることから、何とか持ち直したものの、日経平均株価は大幅安となった。

ただし、週明けの欧米株式市場は持ち直してきており、本日は過度に売られたことで、買い戻し中心に大きくリバウンドすると思われる。しかし、買い一巡後は上値を買う向きも期待出来ないと思われ、昨日同様下ブレした際には拾っておいて、リバウンドでの利確が有効と思われる。

主　 要　 指　 数

■国内指数

日経平均株価　　：38,102.44（-712.12）
TOPIX　 　　 　 ： 2,700.01（- 46.60)
グロース250指数 ： 　638.23（- 0.50）

■海外指数

ＮＹダ　ウ　　　：38,778.10（+188.94）
ナスダック　　　：17,857.02（+168.14)
Ｓ＆Ｐ 500　　　： 5,473.23（+ 41.63)

今 週 の 重 要 指 標

6月18日（火）
米　5月小売売上高（コア）
市場予想：+0.2％
※悪化すれば、早期利下げ期待感が高まり株高期待へ
6月19日（水）
日　日銀金融政策決定会合議事要旨（4月分）
米　休場
6月21日（金）
日　消費者物価指数・CPI（コア）
市場予想：+2.6％


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