あらた（2733）

日用品・化粧品において国内最大級規模の卸商社。同社HPによれば約1200社以上から約10万近いアイテムを仕入れ、約3500社・約4.5万店舗へ商品や情報などを提供している。主要顧客にはツルハなどがある。同社は重要課題にPB商品の開発を挙げており、事業の3割を占めるヘルス＆ビューティー関連のスキンケア化粧品や化粧雑貨などが今後も伸長の可能性を帯びていきそうだ。また、小売業者やメーカーと連携し、情報共有やデータ分析などにクラウドやAIを積極的に取り入れている。

同社は2020年3月期から2024年3月期まで売上高、営業利益の両方で増収増益を維持し続けており、経常利益も2023年3月期を除いて同様な事から業績状況は堅調と言えそうだ。今期も最高益を見込んでおり、長期経営ビジョン2030で立てた売上高1兆円の目標を「中期経営計画2026」の最終年度である2026年以内の達成を目指している。AIのXENOも同社の4四半期後の売上高を153.7億円(6.83％増)の増益と分析している。

株価は5/1に3500円を付けた後は調整が続き25日、75日、100日線を連続して割りこんでいた。だが200日線付近まで調整が進んだことで売られすぎ感が意識されたと見られ、リバウンド転換。注目したいのはその途中の5/31に急増した出来高で、これはリバウンドの攻防の中で底堅く推移したことで下押し圧力が軽減され追随の買いが入ったものと見る。結果その後は順当に上値を追い、混線気味ながらもゴールデンクロス示現となった事がその証左と言えよう。ただインするのであれば高値掴みを避けたい。年初来高値で節目でもある3500円を無事突破した後の騰勢を見極めてからにしよう。



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