丸大食品（2288）

ハム、ソーセージなど加工食品大手。同社と言えばウィンナーやハンバーグ、ミートボールなどが知られているが、近年では傘下の安曇野食品工房のデザートが堅調に推移し、業績を下支えしている。昨今のお中元・お歳暮などの市場減少は少なからず減少傾向にあり、加工食品の販売ルートの見直しが求められていると見る。だが、同社の様に贈答品などで培ったスイーツなどの商品開発力をコンビニやスーパーなどの比較的安価な市場へ転換する方針は一定の成功を見せ始めているようだ。

前期決算では売上高2288億800万円(前期比3.1％増)の増収であり、経常利益は36億3900万円となり前回の経常損失8億9700万円から黒字化に成功している。今期の連結業績については、売上高2350億円(前年同期比2.7％増)、経常利益44億円(前年同期比20.9％増)を見込んでいる。AIのXENOは同社の4四半期後の当期純利益を+41.5億円の赤字縮小と予想しており、上掲のような次の収益の柱が育てば黒字継続も難しいものではなさそうだ。

株価は値幅が大きく窓明けの上昇、下落を繰り返しつつ1600円～1650円付近のレンジで推移してきた。徐々に高値を切り下げつつあったが、5/17以降の騰貴で上値を抑えてきた25日線を抜け、上昇トレンドに転換。これは決算結果の内容が上掲の通りポジティブな内容であったものを好感したものと考えられる。ただ、6/10には年初来高値を突破したが押し戻されており、今後は鬼門となっている同高値を突破できるかが高値ブレイクの鍵になってきそうだ。



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