始まるまではさほど材料視されていなかった米国大統領候補によるテレビ討論会、
終わってみれば、一気にバイデン大統領に対する健康面不安説が強く意識され、相対的に【ほぼトラ】の確率が上がる結果となりました。

今回のテレビ討論会は、異例のタイミングで民放（CNN）主催で行われました。（次回は9月10日にABC主催で開催予定）
バイデン氏は風邪で声がかすれ、特に前半は劣勢の展開。
発言時間はトランプ氏の41分2秒に対し、バイデン氏の発言時間は36分12秒だったそうです。
討論会を受けて、ニューヨーク・タイムズ紙はバイデン大統領に大統領選挙候補者から退く事を求める社説を掲載しました。

一方でトランプ氏についても、中国に対する関税引き上げや不法移民に対する規制強化等の政策など、持論を強調するばかりで実現性を疑問視する視聴者の声も少なく無かった模様です。

【ほぼトラ】が金融市場に与える影響を想定してみましょう。

◎米国金利：トランプ氏再選を織り込む形で上昇圧力に拍車がかかりそう

　従前より、トランプ氏はFRBに対して利下げを求める意向を示しています。
　しかしながら、FRBが、インフレリスクが存在する状況下で利下げ方向に舵を切るとも考え難く、低インフレの状況下であれば、トランプ氏の利下げ要請が聞き入れられる可能性はあっても、高インフレの状況下では、FRBはインフレ抑制を優先するものと考えられます。

　テレビ討論を受けて、トランプ氏再選の期待が高まった事により、足元では米国金利は上昇しやすい状況にあります。
　2016年にトランプ氏が大統領選に勝利したタイミングから、約1カ月で米国10年債金利は80bp程度上昇した経緯があり、今回は事前の段階でトランプ氏勝利が相対的に強く認識されているため、より早いタイミングで米国金利が上昇する可能性がありましょう。

　今のところ、金融市場は年内1回の利下げを織り込んでいますが、利下げのタイミングは大統領選の前では無く、むしろ、大統領選後の年末、となる可能性こそが意識され始めたように思います。

◎米国株式：トランプ氏再選なら金融、自動車、資源関連等が買われる

　米国の大手銀行株群はトランプ氏の支持率に1ヵ月程度先行して動くとの指摘もあり、金利上昇をも想定した買いが、銀行株群をはじめ金融関連株群には流入しやすいものと見ます。
　一方で、いわゆる「バイデン銘柄」と目される、テスラやファースト・ソーラーは売られる可能性もありましょう。
　併せて、トランプ氏再選となれば、米国のグロース株群全般に対しても、相対的にネガティブに働く可能性が指摘されています。

◎日本の株式市場：円安定着を受け企業の業績上方修正タイミングが早まる

　7月の日銀会合で利上げが行われても行われなくとも、米国の利下げが年内に行われても行われなくとも、ドル円の為替水準は1ドル155円～160円程度の円安定着が予想され、国内企業の今期業績見通しは、上期の決算発表（11月）を待たずに、8月にも上方修正される可能性があるものと見ます。

　とは言え、8月までの間は、主力級大型株群は上値の重さが意識されやすく、プライム市場においても大型株群よりも中堅どころの銘柄群、さらには、中小型成長株群・グロース株群にも、「一時退避的」な資金が向かいやすいものと見ます。

やはり、今年こそ「サマーラリー」が期待できそうです。
少なくとも、弱気になる理由は乏しいように思います。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆東京エネシス（1945）
◆日本エコシステム（9249）
◆イーレックス（9517）
再生エネルギー関連と目される中小型企業群です。
主力級大型株群よりも、上値余地は大きいものと考えます。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ANAP（3189）
昨年来高値を更新。
　こちらも一旦利確優先としましょう。
　4月5日のご紹介時からの高値騰落率91.19％。

◆中部飼料（2053）
　昨年来高値を更新。
崩れません。
　5月2日のご紹介時からの高値騰落率37.33％。

◆ツガミ（6101）
　昨年来高値を更新。
年末には1800円～2000円レンジも目指せるかも。
　3月6日のご紹介時からの高値騰落率35.08％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開銘柄2024[第15弾]≫
　第1利確ポイントをクリア。
　おめでとうございます♪

◆≪あすなろニューダイヤモンド銘柄≫
　銘柄公開後の高値を更新。
　第1利確ポイントを狙えそう。

◆≪あすなろ創業祭2024【大金星8倍銘柄】≫
本日も一時銘柄公開後の高値を更新。
　第2利確ポイントも射程圏内です。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第11弾]≫
　第2利確ポイントをクリアし上伸。
　第3利確ポイントも狙えるか。

◆≪薫のぶっ飛び即日公開銘柄≫
　本日も大幅高。
　テクニカル面の妙味に着目した買いと見ます。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第3弾]≫
　最終目標をクリアした後も上伸中。
　銘柄公開から5か月足らずで株価は3倍に！


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