インターネットイニシアティブ（3774）

老舗IT企業。1992年創業の同社は、社会のニーズを先取りした革新技術を武器に、ネットワークサービスやITサービスを世に送り出してきた。6/13には省エネ型エビ養殖統合システムを裕幸計装社や、九州大学と共同で開発、実証開始と発表。これはベトナムにおける環境汚染の原因のひとつであるエビ養殖汚泥を活用し、発酵槽で作ったバイオガスを燃料に発電する仕組み。これにより温室効果ガス削減や電力の安定供給などを目指すものとの事。日本の先進技術が、ベトナム主要産業の１つであるエビ養殖に貢献する事が期待されている。

5/10発表の2024年3月期決算では売上収益2760億8000万円(前期比9.2％増)、税引前利益は289億3400万円(同6.0％増)の増収増益での着地。 ネットワークサービスでは法人IoT等用途向け法人モバイルサービス及びIPサービス等の売上増加、機器販売を含めたシステムインテグレーション売上の増加、などが増収に寄与したようだ。AIのXENOは同社の4四半期後の売上収益を13.24％(99.3億円増)の大幅増収と分析、同社の堅強さをAIも予測しているものと言えよう。

株価は5/10の決算発表以降に大陰線示現で2営業日連続で大きく下落したが、その際に出来高が急増している事から同社に対する期待感の強さが窺えよう。その後にやや揉み合うも、6/20から6連騰を見せ上昇トレンドに転換した事もその証左と言えるだろう。抵抗線としてフタをしてきた25日線を上抜ける騰勢を見せ、7/3前場ザラ場時点では75日線突破に挑む状況。ただボリンジャーバンド+3.0σ付近まで浮上した事で高値警戒感が意識されそうな点には留意したい。また過熱感の目安となるRSI(相対力指数)も98％近く、反落懸念は持って損はなさそうだ。


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