日本甜菜製糖（2108）

「ビート糖」と呼ばれる精糖を作る。別名「サトウダイコン」の「てん菜」から製糖され、主にお菓子やパンに使われる。北海道産のてん菜を使い、製糖の過程で発生した絞りカスは飼料として活用できる。持続可能な商品としての付加価値は高いと見る。クセもなくスッキリとした天然の甘味料とのことで、あえてアイスクリームや氷菓に使ってみるのも面白そうだ。サマーストック、アイスクリーム関連銘柄として注目しよう。

5月14日発表の(前期)本決算における経常利益は18億200万円と対会社予想進捗率128.7％で上振れ着地。ただ売上原価が前期比11.3％も増加したため、構造改革もあまり実らず前々期より落ち込んだ。今期は12億円と保守的な見積もりだ。製造コストの上昇と販売価格の転嫁の進捗が芳しくないと読む。ただ、これをきっかけに減価低減を進めることで、将来的な利益成長率はむしろ高くなりそうだ。

AIのXENOによると、4四半期後は増収予測となっているため、AIは販売価格の転嫁が良好に進むシナリオを支持しているのであろう。株価はピーク圏を意識した売り物の押し目を狙うスタンスも一考か。6月初旬から動意付き、7月3日には2624円まで買われた後は上昇一服。直近で最も出来高が多い7月2日に参入した買い方の買い支えが下値を支えているようで、底打ちと小反発が見られたタイミングでインするのも一案だ。価格帯別出来高では2555円処の累積出来高が多いため、同株価付近での売り物には注意しておいても損はないだろう。



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