養命酒製造（2540）

薬用養命酒で有名な食料品企業。1602年創業の老舗企業だが、昨今ではブランド力を活かした様々な食品を販売している。例えば養命酒にも使われる水を養命水として販売、他にも近年市場が成長しているグミを機能性食品として販売するなどヘルスケア企業へと変貌したと言えそうだ。不動産の売買・貸借・仲介・管理などの不動産事業や自然エネルギー発電事業や電力販売を行い事業の多角化を図っている。

前期決算では養命酒事業が伸び悩み減収減益での着地となったものの、くらすわ関連事業は伸長。同事業への先行投資や、本社ビルの更新工事が痛いものの中長期的な影響は限定的なものと読む。今後は新商品投入や価格見直し、海外における台湾新商品の販売促進等に注力しつつ業績改善を目指す方針だ。AIのXENOの予測では同社の4四半期後の経常利益を81.89％増と大幅増益で黒字化に成功と予測しており、これが可視化されれば株価にも好影響となってきそうだ。

株価は5/10発表の前期決算までにほぼ右肩上がりの上昇を続けていたが、決算発表後の2日間で大幅下落。これはサプライズがなかった事を嫌厭してのものと見るが、出来高は急増しており同社株への期待感は薄まっていないものと言えそうだ。一時は2150円付近まで値を下げるも早いタイミングで反発し、2300円台を回復。一目均衡表の雲(抵抗帯)を抜けた事で浮揚感を増してきている。次のハードルとして年初来高値と節目2500円が同時に立ちはだかるが、この二つをクリアできれば一気呵成に一段高の展開も期待できよう。



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