小松マテーレ（3580）

福井県に本社を置く同社は、独自性の強い尖った商品展開が魅力と言えよう。環境負荷の少ない独自加工「ダントツ撥水」を採用した「はっ水パーカー」をファミリーマートで販売。また汚れや傷みに強く抗ウイルス機能も備えた中東民族衣装「トーブ」生地製造では世界最大級のシェアを誇る。トーブ市場ではシェアを二分するインドネシアに比べて割高であるものの高品質で、高級品として富裕層から支持されている。少し形を変えたオイルマネー享受とも言えるかもしれない。

前期決算は売上高366億7000万円(前期比3.5％増)の増収、経常利益26億4300万円(同57.0％増)の増益で着地。海外、特に中東や東南アジアへの拡販に努めた結果売上が堅調に推移。今後は伸び悩む欧米だけでなく、伸長著しく売上を牽引している中東民族衣装に注力してゆくものと思われる。AIのXENOは同社の4四半期後の売上は6.67％(6.4億円増)の増収、経常利益は4.47％(0.3億円増)の増益予測としており、堅調に推移するものと分析。

株価は本年の1/10に930円を付ける急騰を見せた後は調整が続いた。このため発生したシコリ玉の売り物を消化しながら、約半年概ね700円台で推移。7/24前場時点(執筆時)で「三羽の烏」ならぬ「六羽の烏」で黒六兵となっているものの、2日連続で下ヒゲが長い陰線が示現。これはアク抜けによる底堅さ発揮の兆候と読む。また、一目均衡表の雲(抵抗帯)の上限付近に位置しているため、反発で雲抜けを果たせば一挙にリバウンド機運が高まるかも知れない。



※現在、弊社が公開するコンテンツ情報および配信DMは、投資情報の提供（無料情報の公開およびお知らせ）であり、会員様との現在そして将来の投資助言契約を促すものではありません。ご意見はこちらまで。
https://questant.jp/q/GL9LA1K5?id=%%USER_ID%%