アナザー突っ込み買いアイデア?
JALは今期の連結最終利益が、前期比4.7%増の1000億円に伸びる会社計画となっていますが、昨日の取引終了後に発表された1Q(4-6月)の連結最終利益は前年同期比39.4%減の139億円に落ち込み、通期計画の1000億円に対する進捗率は14.0%に留まりました。
ただし、本日の株価下落は、この決算発表の内容を受けたものと言うよりも、全体相場の大幅下落という外部要因からの影響面が色濃い印象です。
ANAは今期の連結経常利益は前期比22.9%減の1600億円となる会社計画となっていますが、7月30日に発表された1Q(4-6月)の連結経常利益は、前年同期比14.9%減の368億円となったものの、通期計画の1600億円に対する進捗率は23.0%に達していました。
ANAの本日の株価下落も、決算数値によるものでは無く、全体相場が下落した事による影響が大きかったものと見ます。
ANAの配当利回りは1.75%ですが、JALの配当利回りは3.32%と3%を超えています。
少なくとも半年、基本的には1年程度の継続保有を想定するのであれば、年初来安値を更新したJALは、ここからの更なる株価下落も想定し難い事から、インカムゲイン(主に配当)狙いの対象として「妥当」と考えられましょう。
加えて、昨日の日銀による政策金利の引上げにより、本日は急激な円高進行が株式相場の売り要因となりましたが、円高が進めば、いよいよ、海外へ出掛けようというアウトバウンド需要には追い風となるハズで、国内金利の本格的上昇は来年と見られる事からも、向こう1年間、円高によるアウトバウンド需要の増加を見越した、先回り投資によるキャピタルゲイン(値上がり益)も見込めるように思います。
業績推移面的にはややANA優位、バリュー的側面的にはややJAL優位、との印象ですが、会員様各位ご自身の投資スタンスに照らして、いずれかを「突っ込み買い」して、1年間継続保有しておくという投資アイデアは、そこそこ妥当ではなかろうかと思う次第です。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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円高によるアウトバウンド需要増を想定するなら、JAL/ANAに限らず、旅行業者や空港等のサービス施設関連企業も同様に、「突っ込み買い」対象としては妥当かもしれません。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆オープンドア(3926)
全面安の中で本日も小幅高としっかり。
6月29日のご紹介時からの高値騰落率22.87%。
◆エンプラス(6961)
決算発表を受け、一気に75日・25日の移動平均線を上抜きました。
6月24日のご紹介時からの高値騰落率17.76%。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪社長大石のロイヤルクラウン銘柄≫
全面安展開の中で小じっかりの展開で、さすがの安定性にあらためて驚きます。
◆≪社長大石のダイヤモンドメソッド銘柄-Grande-≫
むむっ。
この社長銘柄も小じっかり。
何かの暗示なのかしら?
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なりすまし詐欺にご注意を
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