ナイス（8089）＊決算発表予定日 2024/08/08

住宅関連資材の専門商社。7/11には太陽光発電システム関連のビジネスを手掛けるシェアリングテクノロジー社と資本業務提携の契約締結を発表。同社の中期経営計画において、省エネを所要目標として掲げていることから、シェアテク社との相乗効果が発揮できそうである。同社はまた国産無垢材の可能性を追求。例えば『Gywood』という商品は、「柔らかい」針葉樹の表層をギュッと圧縮することで、使用可能性が広がる。専門商社に留まらない、国産無垢材の可能性を追求する素晴らしい企業と言えるだろう。

5/14発表の本決算における前期経常利益は43億3200万円で着地。今期の会社計画値は44億円と小幅に増益成長の予定である。キャッシュフロー(CF)は投資を抑え、フリーCF(ほぼ自由に使えるおカネ)は2期連続で100億円台の黒字。現金等残高も積みあがっており配当取り組み妙味も膨らむ。実際に6/27に「株主雄優待制度」の導入を発表。100株以上の保有でQUOカードが貰える。AIのXENOは4四半期(1年後)は約21億1000万円の増収予想と中長期的な展望も悪く無かろう。

足元の株価は地合いの悪化から、やや弱含んでいるが本日執筆時点では、支持の75日線を起点に陽線が示現。やはり優待がもたらす下値強度は見逃せない。節目1900円を「終値ベース」でクリアーできれば、7月高値の2048円や、節目の2100円が現実的な目標値として意識されそうだ。バリュエーションは執筆時点で0.4倍台。これは放置されているのではなく、上記等のカタリストを考慮すると、市場から未だ注目されていないのでは？　と考える者がここに居ても何らおかしいことはなかろう。