ほぼセリングクライマックスと考える理由
・日経平均は先週末から3日連続安で、下落幅は7643.4円に達し、7月11日の42,224.02円からの下落率は25%超。(終値ベース)
・日経平均騰落レシオ(25日)は76.75と、売られ過ぎと目される80以下の水準へ突入。
・ストップ安銘柄数は797。
・ストップ安銘柄に金利上昇メリット銘柄群、特に銀行・証券・生損保が含まれている。
・ドル/円為替水準は一時1ドル141円台まで円高が進行。
・プライム市場の売買代金概算は7兆9674億円と通常時のおよそ2倍程度まで膨らんだ。
・日経VI(恐怖指数)の高値は85.38で、80ポイント超えは、リーマンショックや東日本大震災の直後級の水準。
・サーキッドブレイカーの発動回数も非常に多く、日経平均先物、TOPIX先物、グロース250指数先物、JPX日経400先物、日経平均VIは(上限)は、1日のうちに2回ずつサーキッドブレイカーが発動されるという異常事態。
最も目を引くのは、メガバンクの三井住友FG、大和、野村の証券株、第一生命HD、東京海上、T&Dという生損保株のストップ安です。
これらの金融セクターは金利上昇によりメリットを享受できると目される銘柄群ですから、これらがストップ安するという事は、目先の金利上昇が一服し、よって、ドル/円の為替水準の円高進行も一服する可能性を示唆しているものと見ます。
プライム市場の売買高も10兆円くらいまで膨らめばクライマックス視されやすいものと思われ、本日のおよそ8兆円の売買代金は、ほぼクライマックスと読んでも宜しいように思う次第です。
「突っ込み買い」を狙うにしても、「戻り待ち売り」を検討するにしても、慌てず急がず、投資判断を行う/投資行動に移すタイミングは、まだ、もうちょっと先であろう、と考えます。
株式相場未だに、『急落中』にある事から、冷静な対処こそを心掛けてまいりましょう。
執筆:木村泰章
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