Appier Group（4180）

人工知能（AI）を活用したマーケティングを展開。顧客のROI（投資収益率）をAIで最大化することをミッションに様々なプロダクトを開発。例えば広告クラウドの『CrossX』はユーザーのLTV（生涯価値）を予測し、ターゲットすべき顧客を絞り込むのに最適なソフト。ムダな作業を省くことで効率化が可能になる。『AIXON』はAIを活用して顧客をセグメント、広告運用を自動化。潜在顧客のデータを獲得することができ、まずは同ソフトから導入する企業が多そうだ。プロダクトは全てサブスクリプションであり、安定的な収益の獲得が期待できる。

直近発表した中間決算は悪くなかった印象だ。最も主要なKPIの一つである解約率は0.574％（月次、6月度）。NRR（売上維持率）は約130％と成長が続いている模様。顧客企業数も増えており、前年同月比で16％増。今後はエンタープライズ（大企業）への営業に注力するようだ。AIのXENOによる総合評価はB+と展望良好。デジタルマーケティング支援サービス需要の増加が同社の営業利益成長率のトレンドとAIは予測。各企業は値上げしたモノを売るにはマーケティングの工夫が必要となり、同社のサービス需要も増加しそうである。

株価はショック相場から立ち直っている。25日線と100日線のゴールデンクロスが迫っており、株高が今後も続く様相をうかがわせる。ただ、節目の1600円付近で上昇一服感も見られており、出来高が急増した8/15の売り物を消化するための日柄調整も必要となるだろう。東証の信用買い残は減少しており、需給の改善は進んでいるようだ。一方で、信用売り残が増加しており目先は下落すると見る向きも。このまま株高が続けば売り玉の買い戻しによる一段高も期待できそうだ。