歯愛メディカル（3540）

歯科材料の通信販売会社。高い商品開発力を強みとして、自社製品を多く開発・販売。販売先は主に歯科医院・歯科業界であり、歯ブラシ販売本数や歯科通販売上高はトップシェア。年に1回以上、様々な業界へパンフレットを送付し、顧客ニーズに細かく対応したマーケティングが功を奏しているものと見る。2024年度の7月には、通販で有名なニッセンホールディングス社の全株式を取得。今後は得意のマーケティングと、高シェアな通信販売事業のシナジーが発揮できそうだ。

直近では8/13に折り返し地点にあたる中間決算を発表済み。売上高は243億1600万円と小幅増収。以前竣工した物流センターの償却費等がかさみ、利益面は小幅減益で着地。物価上昇に伴う同社製品の価格改定は顧客に浸透しているようで、通信販売事業が業績をけん引。同社固有の悪材料は今のところ観測されておらず、今後の業績向上に期待。AIのXENOも高評価。4半期後の営業利益は増益予測。オーラルケアの需要が高まっている証左と読むこともできよう。

足元の株価はショック相場後に大きなマドを開け急伸。好業績で推移していることから、ショック相場の際も強い下値耐性を発揮。今後も中長期的な利益の成長を期待しての買いが持続的に入り、高値圏での株価推移を支えよう。8/13には著名個人投資家の井村氏の同社株の保有が明らかとなり、材料性や思惑からの短期筋・投機筋も大量に押し寄せてきたかもしれない。「風見鶏」である彼ら（短期筋等）の動向に左右される前に、着実な利食いを心掛けたい。