アタリマエのお話ですが、インフレになるという事はモノの価値、すなわち物価が上がる事ですから、同じお金で買えるモノの量が減ります。
これは、実質的に現金の価値が目減りしていくという事です。

そうなりますと、現金を保有しておくよりも、モノを買うか、インフレに強いとされる資産に置き換える事で、インフレから資産を守ろうとする動きが強まる事が予想されます。

一般的に、インフレに強いとされている資産は次のとおりです。
1.株式や投資信託などの有価証券
2.不動産
3.コモディティ（金・エネルギーなど）

会員様各位が既にご存知のとおり、株式はインフレに強い資産の筆頭と目されています。
インフレ下でモノやサービスの価格が上昇すれると、企業の売上が増えると共に収益が拡大し、結果、株価が上昇する可能性が高まる、という構図です。

ただし、例えば、原材料の高騰や人件費の上昇というような、コストプッシュ型のインフレだと、売上が増えても収益は拡大しない、という懸念もあり、今現在の日本の状況は、このコストプッシュ型のインフレ局面ではないか？と心配する向きが少なく無い為に、なかなか景況感が改善しないものと考えられています。

しかしながら、冒頭で申し上げたとおり、コストプッシュ型であってもインフレはジワジワと進むわけですから、現金の価値は確実に目減りしてしまう事になります。

つまり、良いインフレにしろ、悪いインフレにしろ、インフレという方向性が見えている限り、「資産を守る」という観点からは、インフレに強い資産の筆頭である、現金から株式や投資信託に乗り換えざるを得ない、と考えるべきかと存じます。
もう少し乱暴な言い方をすれば、良いインフレなのか、悪いインフレなのかを論じている場合じゃない、という事です。

テクノロジーの進化により、人間の代わりに機械がする作業が増えて生産性が上がり、人手の関与が減れば賃金は減るでしょうし、世界で一番少子高齢化が進んでいる日本は、仮に賃金が上昇しても、その上昇分を消費に回そうという若い世代が少なっているように思います。
さらには、若い世代は昔のように、「モノ」を「所有」する事に対するこだわりが低く、「所有」よりも「シェア」する事に慣れている事から、結局のところ、「モノ」に対する需要の盛り上がりは限定的で、結果、物価高もインフレも一方的には進まないものと考えます。

ただ、長らく続いたデフレ局面から、確実にインフレ局面へと進み始めたわけですから、「資産を守る」事こそがトレンドとなって、デフレ下で増大した個人の預貯金が、今後もジワジワと投資へ向かう事が想定されるわけです。
あくまでも個人的見解ですが、この点こそが、日本の、日本株の最大のアドバンテージであろうと考えています。

大暴落局面の再来も、2番底を探る展開も、完全に否定は致しませんが、先の大暴落局面からの切り返しが急激であったように、株式市場が大幅下落となっても、そこを狙って突っ込み買いする投資家需要は高まっており、結局のところ「一過性」の動きに留まるものと想定します。

それよりも、「インフレ下で資産を守る選択肢」としての、株式投資に対する需要の方が、今後も大きなうねりとなって、株式市場に流入し続ける、と見て宜しいでしょう。

「誰が買ってるの？」
「オレだよ」
「わたしよ！」
個人投資家層が株式市場の主役となる日も、そう遠く無いように思う次第です。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆DAIWA CYCLE（5888）
◆新谷工業（7305）
◆シマノ（7309）
インフレ下で良く売れるモノは高級消費財ばかりではありません。
健康志向が高まって、自転車も良く売れるものと考えます。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆TIS（3626）
　本日も小じっかりで年初来高値更新目前！
　5月29日のご紹介時からの高値騰落率30.45％。

◆東邦亜鉛（5707）
　長い下落局面が底入れして切り返し基調が継続中です。
　5月27日のご紹介時からの高値騰落率26.11％。

◆オープンドア（3926）
　旅行比較サイト「トラベルコ」運営。
　日本人のレジャー旅行需要も改善に向かうものと期待します。
　6月29日のご紹介時からの高値騰落率23.17％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開「暴落救済スペシャル」銘柄第2弾≫
　第3利確ポイントも続けてクリア！
　おめでとうございます♪

◆≪社長大石のダイヤモンドメソッド銘柄-premium-≫
　昨日まで6連騰！
　本日も小幅高で7連騰となりそうです。
　全体相場の暴落後ですから、一旦ポジション解消を狙ってまいりましょう。

◆≪あすなろサマージャンボ銘柄2024【ジャンボリー5倍大当り賞銘柄】≫
　若干の反動安も大崩れ無し！
　全体相場の暴落時の影響で下落した際に開けた窓埋め完了。