動きの遅い台風10号が、西日本を中心に、大雨や暴風による被害をもたらしています。
何よりも、会員様各位の御身の安全こそを確保なさってください。

株式市場は大暴落局面から切り返し、ドル/円の為替水準も今のところ落ち着きを取り戻しつつある事から、来週月曜日までの間、特に急を要する投資行動は必要無し、と見ております。

台風をやり過ごす間、市場のウォッチは、あすなろが会員様各位に代わって注視致しますので、ご心配無く。

来週初からあらためて、株式投資へのファイティングポーズを取っていただく為にも、今は、ご自身、ご家族、お住まいや事務所/店舗/工場が、台風被害を避け、週明けから通常の生活リズムと通常の経済活動を取り戻せるよう、対策/警戒/避難していただく事こそが第一義かと存じます。

皆様のご無事をお祈り申し上げます。

トヨタは国内全14工場・28生産ラインの操業を、28日夕方から徐々に停止し、週末まで全面停止する旨発表しています。
しかしながら、この発表を受けて以降、株価水準に大きな崩れは無く、むしろ、小じっかりの株価推移が続いています。

自動車完成車メーカーでは他にも、ホンダや日産自動車、マツダなども九州や本州西部の工場を30日まで停止する事を発表していますが、これらの銘柄群を売り込もうとする動きは観測されていません。
三菱電機やセイコーエプソンなどの機械メーカーや、ビール各社も九州を中心に工場の操業を取りやめていますが、ほぼ同様と申し上げて宜しいでしょう。

鉄道網は計画運休、空路は欠航が相次ぐわけですから、流通面全般が一時的に滞り、経済活動が一時的に停止する事になりましょうが、その経済的な影響が軽微で済むように、さらには人的な被害が最小限で済むように、そこだけが現段階での最優先事項として意識されている印象で、それら企業のアクションを、株価材料視する必要性も緊急性も乏しい、と考える次第です。

ジャクソンホール会議を経て、どんな金利政策の見通しが示されるかは、事前からとっくに株式市場に織り込まれており、
同様に、エヌビディアの決算発表の詳細は事前に不明でも、発表後の株価の動きは「一過性」な動きに留まるであろう事を、市場参加者はとっくに認識していた可能性が高いと申し上げて宜しいでしょう。

繰り返しとなりますが、日本国内の投資家が今すべきことは、こうした「一過性」と思われる事象に関する、「早合点的」な投資行動ではありません。

今は台風被害を避け、来週初から、通常の生活/通常の経済活動に戻れる事こそを目指すべきでありましょう。
やや乱暴な申し上げ方ながら、少なくとも、株価の値動きを眺めて一喜一憂している場合じゃないように思います。

仮に、何かしらの投資行動を取っておかないと気が済まない、とお考えの方がいらっしゃるのであれば、年末年始やGW等の対応スタンスと同じように、「ここで売れたらいいな」とか、「この辺で買えたらいいな」と思う水準に、指値で売り買いを出しておくだけで充分でありましょう。

来週初は、歴史的大暴落局面を、ジャクソンホール会議を、エヌビディアの決算発表を、そして台風10号を、乗り越えてきた株式市場の「強さ」が再認識/再評価される形で、日本の株式市場は堅調な展開が継続するものと予想します。

月曜/火曜には電話でのご相談を解放させていただく予定ですから、何を買うべきなのかを、是非ともあすなろにご相談・お問い合わせいただきたいと存じます。



執筆：木村泰章

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆日本ピグメント（4119）
　本日も昨年来の高値を更新！
　上値追いの新局面へ進んでいます。
　4月24日のご紹介時からの高値騰落率29.70％。

◆関電工（1942）
　昨年来高値を更新！
送電網の増強に関する連想が向かったものと見ます。
　3月18日のご紹介時からの高値騰落率28.42％。

◆ベルテクス（5290）
本日も昨年来の高値を更新！
　一旦利益確定を優先致しましょう。
　5月8日のご紹介時からの高値騰落率25.43％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開銘柄2024[第17弾]≫
　銘柄公開後の高値を更新！
　このまま上値追い傾向が継続しそう。

◆≪緊急即日公開「暴落救済スペシャル」銘柄≫
　こちらも銘柄公開後の高値を更新。
　75日移動平均線の上抜きに挑みます。
　
◆≪あすなろNEWダイヤモンド銘柄 ≫
　順調に切り返しが続き、75日移動平均線を明確に上回って来ました。
　来週も楽しみです。