9月相場はダメなんていう風説に惑わされないぞ!
言い換えると、私が個人的に9月が嫌いである事と、株式投資におけるアノマリーの間に、合理的な相関性はありません。
私が9月を嫌う個人的理由は、01年の米国同時多発テロと、08年のリーマンショックが、いずれも9月に起きた事に対する、多分に感覚的な、非科学的な、非論理的な「嫌悪感」に過ぎません。
ですから、9月相場自体を嫌う理由は無く、9月相場に対して過度に悲観的になったり怖れたりもしません。
株式投資におけるアノマリーのひとつ、「9月は投資にとって最悪の月」について、先週末、野村證券からリリースされた日本株式投資戦略(9月号)では、非常に興味深い多岐にわたる分析と共に、「長期投資において季節性にまつわるジンクスは有効性に乏しい」との見解が示されていました。
確かに!
長期間のデータで見ると、1949年以降の平均で9月は-0.4%、10月は-0.5%と、月次リターンはやや弱い事は事実ながら、季節性に特化したファンドが存在しない事からも、季節性だけでリターンを得るのは簡単では無い、と指摘しています。
確かに!
「9月は投資にとって最悪の月」というアノマリーも、FOMCで0.5%の利下げが行われる確率も、結局のところ、「オオカミ少年を信じるか否か」なんだと思う次第です。(個人的意見です)
株式投資はリスク資産投資ですから、不確実性=リスクを完全に排除する事は不可能である事から、いわゆる「投機筋」は、過度な不安感や行き過ぎた楽観論を、煽りに煽って利ザヤを稼ごうとします。
つまり、そこに理論的な根拠など存在しない可能性が高く、完全な「心理戦」に特化している印象です。
「あの~、9月相場は最悪との話を耳にしたんですけど、大丈夫なんでしょうか。。。?」
会員様が、そんな「風説」レベルのお話に耳を貸して、投資マインドが後退してしまえば、それこそ投機筋の「餌食」となってしまうでしょう。
不安心理は「伝染」しやすい為に、楽観論よりも速い速度で広まりやすく、それが投資マインドや市場センチメントの悪化につながってしまいがちです。
ただ、個人投資家様には強力な「盾」もあります。
「時間的制約が緩い点」です。
「他人勘定」を集めて運用する運用体とは違い、「自己勘定」を運用する個人投資家層は、運用に関する時間的制約が緩いわけですから、ご自身の不安心理を軽減する為に、「待ち」という行動に出る「自由」を有しているわけです。
不安ならば明日を、いえ、不安心理が後退するまで待てば良いわけですね。
FOMCを通過し、日銀金融政策決定会合を通過すれば、ドル/円の為替水準のボラティリティも縮小してくるでしょうし、株式相場のリスクオフムードや、2番底懸念も徐々に後退するものと考えます。
「風説」レベルの「オオカミ少年」に、惑わされないよう、常に強気、いつも冷静なスタンスでまいりましょう。
執筆:木村泰章
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